毎週日曜日に来店される80代のYさん
40代で京都から小松に嫁いで来た。
それから、40年以上。
いろんな、言葉に出来ないご苦労があったようで、死んでしまえたらとなんど思ったことかと話される。
死にとて死ねる世の中じゃなし、生きとて生ける世の中じゃない。
自分は選べないのだと。
今世、何もしていなくても、前世に何かしたのかもしれん。
そう思ったら、腹もたたんようになった。
大根植えて人参がとれるわけじゃなし、蒔いた種は刈り取らな。
今世、何を担いで生まれて来たかわからんが、せめて利息だけでも返せるようにと思ってると。
そう話をされるYさん。
残念ながら、お子様には恵まれなかったが、ご近所のお子様達を見守られ、血は繋がらないが、沢山の子供や孫がいらっしゃる。
今日も彼氏が来るんやよ~
と、嬉しいそうに話される。
20代の男性がおばあちゃんのように慕って遊びに来てくれる。
どんなカルマがあったかは分からないが、利息どころかすべて返し終わってるのではないかと思えてならない。
これからも、一緒に笑って楽しんで、Yさんの今が幸せでありますように。