すごかった・・・アメリカ流のホスピタリティ
外国人向け料理教室を開くため、アレコレ準備中!のHazelです。レシピや会場など準備することはたくさんあるけれど、英会話力も、もうちょっとなんとかしたいところ。自分の頭ん中を説明したり、自然な相槌を打ったりするのが苦手で。とほほほ!しかも、料理講師ともなると、必要なセリフはレクチャー本題だけじゃないわけですよ。ざっくり考えても、「ようこそ!」と生徒さんを迎えるところから、レシピの説明や調理実習、試食&おしゃべりタイム、締めくくりの言葉いいに至るまで・・・できることなら余裕の笑顔でホストしたいじゃないですか。私は普段、日本人の子どもたち向けに料理教室を開いていますが、文化の違う大人に料理を伝えるのとはちょっと違う。外国人&大人ならではのポイントがありそうです。この秋受講した、外国人向け料理教室「Washocook」のセミナーで、調理デモのシミュレーションをしたんですが、散々だったのですワタクシ。撮影してもらったビデオを確認したら、表情から動きから凍りついて挙動不審な女になってた。HAHAHAHA!・・・いや、笑いごとじゃないから全然。そこで考えたわけですね。「う~む。まずは自分が英語でホストされてみるか。」東京には、在日外国人がホストを務める料理教室が結構あります。たとえば、大使館夫人が官邸で教えてくださる教室や、外資系企業のエキスパッツ(本社から派遣されてきた駐在員)夫人がご自宅で開く教室など。私も生徒として時々参加しますが、なかなか稀有な体験ができます。港区あたりの外国人向け高級マンションから、庶民的で落ち着けるアパートまで!外国人とお国の料理をシェアするのは本当に楽しいんです。早速、2度にわたって米軍横田基地に住むアメリカ人のお宅にお邪魔してきました。今回の目的は「楽しむ」こと以上に「ホストの技術をじっくり観察する」ことですよ!横田基地はリアルにアメリカでした。なんたって入所にはパスポートが必要なんだから。にこやかなホストさん、大きくドアを開けて「いらっしゃい!靴はここに脱いでね。荷物はここらへんの好きなところに。ゆっくりくつろいで!」おお、流れるような応対ぶり!優雅です!英語完璧です!・・・あたりまえか。リビングルームに用意されたウェルカムドリンクに感激。 クロスをピン!と張っていないところと、間接照明に注目。ディスプレイしている感覚でしょうか。フルーツパンチと紅茶、ハーブティ。2度目に伺ったときはエッグノックも登場。改めて見ると、必ずしも珍しいドリンクばかりが置かれているわけじゃないですね。でも、とても感激したのはどうしてかな。ディスプレイ感と、“好きなドリンクを選べる”というシチュエーションの演出でしょうか。ホスピタリティをかたちで表しているということね。ここ重要。メニューは、大きな豚もも肉をグリルする「ザ・USA」なオーブン料理、クランベリーのソース、南部の伝統的なコーンブレッドを使った付け合わせ、ケールのサラダ、ピーカンナッツのタルト、そしてアイシングをたっぷりかけた巨大なクリスマスクッキー2種です。 キッチンが広い。食材もツールも巨大です。ホストさんはアメリカでも料理学校の講師をしていたそうで、説明が抜群にうまい!今日の大まかな流れを説明し、それぞれの料理のバックグラウンド、どんな時に応用できるか、などを終始楽し気に語ってくれました。 これはクッキーではなくタルトですね。「クッキー生地を丸く伸すときは、真ん中に綿棒を置いて向こうに伸ばします。必ず中央から向こうへ、一方通行でね!綿棒を行ったり来たりさせる人がいますが、それでは生地がもどってしまいます。伸ばすごとに下に敷いたクッキングペーパーを時計回りに回していけば、ホラね!まーるく伸ばせるってわけ!」大きめの声でゆっくりハッキリ。調理のコツを理由つきで説明してくれるから、納得できるし記憶に残る。とても参考になりました。そして驚異的だったのは、彼女がずーっとしゃべり続けていること。壁時計をチラ見しながら沈黙時間を測ってみたところ、最長でも20秒程度しか沈黙がなかったんですよ。すごくないですか?そんなに長いこと何を話し続けているかというと、結構アタマで考えていることを口にしている。「ええと、キッチンばさみは確かこの引き出しよね。・・・あったわ」「あら、ふたが堅い。よし開いた!」Washocook代表の富永先生が「考えていることを口にすると、生徒さんは安心します。黙っているよりいいです」と言ってらしたけど、まさにそんな感じでしたね。そして試食タイム。テーブルセッティングがとてもきれい。ここはチープにしすぎず、できる範囲で素敵にしつらえるのが正解なんだな。気分が上がって、初めて口にする異国料理もおいしく食べられるもの。食事の時にさりげなく流してくれたBGMも素敵でした。終わりの時間をあらかじめ伝えて、レッスンを切り上げるのも大切なポイント。終始素晴らしいホストぶりで、すっかり圧倒されて帰ってきました。はあ、すごかった・・・もてなされた感で、心もおなかも一杯です。これまで、イギリス、フランス、イタリア、パレスチナ、エジプトなど、色々な国の方々を訪問してきましたが、考えてみたらアメリカ人のお宅に伺ったのは初めてでした。今回のお宅が典型的なアメリカ流なのかはわかりませんが、アメリカ人がこれを標準と考えているとしたら、ちょっとこわいです。あのホスピタリティはちょっとマネできそうにありません。食事の量と質、ホスピタリティなどあらゆる面で、圧倒的な豊かさでした。外国人観光客はアメリカ人ばかりじゃないですし、日本には日本の「お・も・て・な・し」がありますよね。だからアメリカ流のおもてなしを逐一模倣することはないと思いますが、とても参考になりました。しっかり記憶にとどめておくことにします。英語の言い回しも色々ゲットできましたし、経験値が上がったに違いない!?「またおもてなしされに行きた~い!」と思ってしまう料理教室でした。感服。