いなくなったクロネコを
私は泣きながら、朝、夜
ひたすら探した
不審者と、警察に通報されるほど(笑)
ただ不思議ともう見つからない感覚は
どこかに持っていた。
それでも、あの小ささで、
健康と言えない子を、諦める事は…許される行動ではないと思った
彼に連絡をした。
「クロネコ、生きていますか?」
彼の返事は
「探さないであげて!」だった。
「一生懸命ここまで育ててきたのに!
そんな簡単に諦められるか😡」
やっぱり誰も、私の事を分かってくれない!
そんな思いだった…気がする(笑)
泣きながら近所を歩いていると、彼の愛を私は身体で感じていた
彼から愛を注がれる最中、私は水槽の中にいるような感覚になる。
父の時も、それ以外の時も、ポコポコと頭の中に気泡ができる
その気泡の様なものがはじけたり、頭の中を右往左往する。
そして、調和されるのである
全身で余すことなく、受け入れるべきだと私の足を自然と家にむかわせた
朝昼晩と探しながら仕事をしていた私はさすがに寝不足であっという間に
眠ってしまった
目が覚めると不思議と、くろねこを探さなきゃ!!という使命感は無くなっていた。
勝手な私の想像にはなるが…
クロネコのお役目の中の一つに、私や、私の家族に
命を繋ぐ愛。今ある命を大切にしなさいと
教えるというのがあったのだろう。
いなくなって、時間は結構経つが、
誰一人として、くろねこの姿を見た人はいない
遺体という形でも
後日、クロネコの話を彼としていると
クロネコは、飛び出せるほど、魂は元気になり、
次のお役目を果たせるようになったと。
全ては愛である…
あなたにも愛はあるんだよ
と教えてくれた。
まるで、風に煽られてしまっている蝋燭の灯火が消えた様に、
すっ…とクロネコは消えてしまった。
今こうして思い出すと、
帰ってきてくれたらいいなー。とは思う
でも、クロネコがどんな形であれ、
元気ならばいいな。と思う
例えば、
あのまま家で亡くなってしまえば、
その亡骸に私は心を激しく揺さぶられていたと思う。
私は無力だ!と自分を責めていたと思う
元気に生きていたとしても、
健康な先住猫と、
障害を抱えた猫を共生させるだけの環境を整える力は、
私には無かった
友達の家に行っても、
その友達を羨ましく、疎ましく思ったりしていたかもしれない
実際起こっていない未来なので、
想像でしかないが…
それならば、
クロネコがいた事、クロネコを愛した事を私の記録として残して
どうか、新しい世界で、痛い思い、怖いをしていないことを願うばかり
そんな中、また私に
奇跡が起きた。