ハワイでの日本語放送テレビ局といえば、KIKU-TV。
KIKU-TVの番組の中での長寿番組といえば、
TBS系列の「そこが知りたい」です。
ハワイ・オアフ島で、1990年代から、
現在も繰り返し繰り返し、放送され続けているのです。
<1993年からの司会者 森本毅郎・渡辺真理>
若いですねぇ。
私がハワイに来た時、夫の友人夫婦が
「この番組はいつも見てるのよ」と言って画面を一心に見ていました。
他の友人は、
「こんな旅が日本でできたらねぇ。夢ですよ」と言いました。
「そこが知りたい」は、1982年~1997年まで15年間に渡って、
日本のTBS系列で放送された番組でした。
「各駅停車路線バスの旅」「通勤線途中下車の旅」など、
素朴な旅の中での、そこに住む人々の暮らしや、生き方などを見せてくれます。
<手作りで縁台を作る竹工芸士を訪ねて。英語の字幕付で放送されています。>
最初、私は何でこんな20年も前の放送をやってるんだろう・・・と思いました。
最近では、この番組に、つい最近まであった、
日本の人々の暮らしや素朴さ、人情、つきあいなどを
感じるようになりました。
昨年の東日本大震災で、今は姿を消した、釜石港や宮古港、陸前高田など
いきいきと、そこに暮らす漁師や家族の姿が映し出されたりします。
日本に行ったことのない日系の人たちにとっては、
文字通り日本の「そこが知りたい」なのです。
20年前だから、もうその場所は無いかもしれないのに、
やっぱり今でも、惹きつけられる番組なのですね。
日本のいわば、人々の歴史をかい間見る番組でもあります。