勝ち負けを生きてきた。


ということに、41年気づかず生きていた・・・


私のパートナーは、勝ち負けにとてもこだわる男だ。


スポーツをやっていたこともあり、勝負事は、勝ってこそ!!という熱い想いを持った男だ。


そんな彼を、私は冷ややかに見ていた。


・勝っても負けても、楽しめればいいんじゃない?


と。


・私は、勝ち負けにこだわらないわ!!


と、自分を評価して、生きてきた。



が!!!



なんと!


私こそが、勝ち負けに大いにこだわって生きてきたことに気がついてしまった。


びっくり


ざっと、こんな感じ。



・田舎育ちが負け

・低層階が負け

・ブスが負け

・デブが負け

・目が一重なのが負け

・おっぱいが小さいのが負け

・頭が悪いのが負け

・親に暴力をふるわれた子が負け

・おもしろくないのが負け

・マルチタスクできないのが負け

・離婚するのが負け

・嫌だと思う仕事を続けるのが負け

・ダサいのが負け

・すっぴんが負け

・髪の毛が短いのが負け

・パートナーがいないのが負け

・従うのが負け

・教わるのが負け

・知らないのが負け

・我慢をするのが負け

・クラスの座席、一番前の列が負け

・かすみ草が負け(バラが勝ち)

・音痴が負け

・リズム感ないのが負け

・ニキビがあるのが負け

・自分の力で生きるのが負け

・発展途上国が負け

・字が汚い人が負け

・虫歯がある人が負け

・声が小さい人が負け

・毛玉ついた服を着る人が負け

・牛乳こぼした人が負け

・話を聞いてもらえないことが負け

・稼げないことが負け

・やりたいことがやれないのが負け

・時間に負われてる人が負け

・ひとりの時間がないことが負け

・重い荷物を運ぶのが負け

・リュックサックは負け

・メガネが負け

・爪の形が悪いのが負け

・すねげが濃いのが負け

・和式トイレが負け

・カエルをさわれるのが負け

・セミをさわれないのが負け

・アレルギーがあるのが負け


これは、私の中の勝ち負けの、ほんの、ほんの一部。


私は、私の目の前に起こるすべての事象に勝ち負けを当てはめて見ていた。


勝ち負けフィルター。


四人姉妹の末っ子で育った私にとって、いつもお姉ちゃんと戦って生きてきた。

いつも、お姉ちゃんには勝てなくて、負けて生きてきた。

でも、負けるのが悔しくて、どうにか勝ちたくて、逆転の発想もした。


その戦法が、「負けるが勝ち戦法」!


最初から

「私、バカで~す!」

「私、社会不適合者なんですー!」

って、言うことで、できない自分をさらすことで、勝ちを取る戦法。


そして、自分独自の勝ちを編み出してきた。


謎の勝ち。




だけど、ずっと負けてきた私にとって勝つことは、誰かを負けさせることでもあるから、勝つことも嫌だった。


勝つと申し訳なるから、わざと負けることもある。


でも、やっぱり負けるのが嫌だから、勝負事自体から抜ける。


こんなこと↓


自分のことばかり話したい友達がいる。

彼女は聞いてもらいたいと思っているのだから、話させてあげよう。

(相手を勝たせてあげよう。)


そして、

彼女と会うことに躊躇しだす。

「彼女と会っても話を聞くだけでつまらないな~。」

(負けるのは嫌だなぁ。)


よし!もう、彼女とは会わないぞ!!

(私の勝ちよ!)



って、やってる。


こうやって、私は、すべての事象に勝ち負けを当てはめて生きてきた。



それは、お母さんとの関わりが原因だ。

お母さんに愛されたかった。

話を聞いてもらいたかった。

それが叶わないから、

愛されない自分が負けたみたいだと感じるから、

負けた自分を受け入れたくないから、

愛されない自分を受け入れたくないから、

勝ちにこだわって、

勝つことで愛されていると思い込もうとして、

必死に自分を守って生きてきた。




勝ち負けフィルター。

勝ち負けメガネを外すときがきた!!


(夕焼け)