姉夫婦の豪邸についてはこちら↓
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そして、いよいよお昼を食べるということで、義姉夫婦の豪邸に着いた。
いたのは、ポールのお母さんと、甥、姪、それに義両親だけだった。
「あれ?ポールのお姉さん家族は?」
とテオが聞くと、
「ん?いないわよ?なんで?」
という返事だったので、テオが勝手に勘違いしただけだったようだ。
なんだ〜。いつものメンバーだけだ・・。
テオが散々子供達に対して、
「今回は大勢いるんだから、フランス語で話さないと失礼だからな。
ちゃんと、ナイフとフォークを使って食べて、肘はテーブルに置かない。
グラスはひっくり返さないように!
ポールのお母さんは厳しくて、思ったことをなんでも口にするタイプなんだぞ。(義母もそうやん)」
などと脅していたので、かなりホッとした。
で、豪邸に一歩足を踏み入れると、みんな笑顔で待っていてビズの挨拶を一通り。
それから、ポールとエミリーが家中を案内してくれた。
あの時スカイプで見た記憶とはびっくりするほど違っていて、私も相当ボケたなぁ。
何を見てたんだろ・・。
と自分でもビビるほど違っていた。
(あまりの眩さに脳までやられたのか)
螺旋階段なんてなかったし、シャンデリアもそりゃ今時あるわけないわ・・。
全体的に可愛らしいパステルカラーが貴重で、アクセント的にモダンテイストな黒いアイテムなどを使って大人びた雰囲気も出している・・というインテリアだった。
とはいえ、地下室と仕事部屋に改造してる3階部分を数えれば一応4階分あるってことになるのかな。
なにもかも広くてキレイだったので、豪邸は記憶にあったような城じゃなかったけど、やっぱり豪邸だと思う。
1階は大きなリビングとダイニングルーム。それと廊下を挟んである大きなキッチン。
エミリーのこだわりでリビングと切り離されてるキッチンを探したそうだ。
そして、自分たちで全面改装。
典型的なナチュラルカラーなキッチンだったのを、モダンな雰囲気で機能的なものに変えていて、すごく素敵だった。
IHコンロは6個もついてたけど、どうやって使うんだろか。
そこでも家族が簡単に食べれるように、テーブルセットもついていた。
それから2階には部屋がいったいいくつあるのか、結局よく分からなかった。
夫婦の寝室に子供部屋が2つ。
それに、義両親とポールのお母さんが寝てるのだから、最低5部屋はあるはずだ。
夫婦の寝室を見せてくれたのだけど、そこも自分たちでいろいろ改造していてモダンな雰囲気。
一番の自慢はバルコニー部分に作った大きなお風呂だという。
ポールが、
「オレが一番気に入ってるところ!」
と嬉しそうに説明してくれたけど、部屋側も外側も全面ガラス張りになっていて、露天風呂のような雰囲気だった。
うわ〜、羨ましい〜・・。
けど、あれはさすがに落ち着かないかも。
せめて解放されてるのは一面にして欲しい。
それから、私が昔描いた絵をいろいろ立派な額に入れて飾ってくれていて、ちょっと恥ずかしかった。
こんな豪邸にまだ飾ってくれてるとは・・。
「水彩画は15年も経つと色が褪色しちゃうので、もう取り替えてもらっていいので・・」
と遠慮気味に言うと、
「何言ってるんだ!家族で唯一のアーティストなんだから飾るさ!」
とポール。
ちなみにフランスでは別にプロの画家とかでなくても、趣味で絵を描いてる人や、何か作ってる人までみんなアーティストと気軽に呼ぶ。
なんだか気を遣ってもらっちゃって、申し訳ない気分になってしまった。
そして3階部分はポール自慢の仕事部屋。
と、ゲーマーなので、ゲームをするコーナー。
別々にパソコンがあり、それぞれ巨大な複数のスクリーンが繋がっていた。
フランスって、明からさまな金持ち自慢をする人って少ないように思うのだけど、ポールは例外的にこういう自慢をするのが大好きな人なので、本当にいろいろ見せてくれた。
地下では、ワインセラーから、自分たちが作ったジャムまで。(一個くれた)
庭に植っているプルーンの木などから取って作ったらしい。
そして作りかけの家具なども。(これから改造する部屋の一部)
まぁ、忙しいのにいろいろ作るものだ・・と感心する。
4つ備え付けてあった冷凍庫を開けると、そのうちの一つには大量のチーズが入っていて、
「チーズってこうやって冷凍して保存しておけるのよ。知ってた?」
などと教えてくれた。
(いや、知らんかった)
それから外に出ると、大きな庭には大きなキャンピングカーが停まっていた
「あ、あれね。買ってはみたけど、結局1度も使ってない。」
と、サクッと言う。
ひょえ〜、金持ち恐るべし・・!
我が家の小さな家はあれより大きいだろうか・・、とふと悲しいことが頭をよぎる。
それと、プールに、カウンターバーみたいなところ。
奥の方にはゲストハウスが2軒あるのだけど、どちらも今は人に貸しているそうだ。
豪邸訪問でお腹いっぱいになったあと、ようやくお昼を食べる段になった。
綺麗な食器が並ぶテーブルにつくと、まず出てきたのは巨大フォアグラ。
こんな大きいのは見たことがない・・。
言うまでもなく、味も最高だった。
そして、メインはポールが数日前に出張でスウェーデンに行った時に買っておいたという豚の燻製。
これに、手作りのマスタードソース。
ポールは料理も趣味で、あちこち食材を買いに行ったり、仕込んでおいたりする人で、本当によく動く。
後日、私はナツに訳知り顔でこんな風に語ってしまった。
「結局さ〜、金持ちってよく動くのよね。
多趣味だし、なんでも自分で作っちゃうし、
どんだけ忙しくても最大限に時間を使って、朝から夜までいろんなことをするエネルギーがあるってすごくない?
それだけで、もう普通の人とは違うってことなのかね。
うちらってほら、暇さえあればすぐ寝っ転がってネトフリでしょう〜?
こういう人間は金持ちにはほと遠いってことね。」
「まぁ、ママたちはこの先も貧乏確定だけどね。」
そんな寂しい&恥ずかしい会話はさておき、ランチを食べ終えると、子供達がいろいろ遊び出した。
一番喜んだのは、巨大スクリーンで遊べるスウィッチ。
我が家にはこういうゲーム機器がないので(スマホだけ)、父親譲りのゲーマーのユキは大喜び。
いとこのマノンやジュールたちに相手してもらって、楽しそうに遊んでいた。
ちなみに、マノンも「金が稼げる仕事がしたい」(正直だ)と、企業弁護士になったし、ジュールも今年国際的に有名な会社に就職した。
やっぱり金持ち遺伝子はしっかり受け継がれているようだ。(残念なことになぜか我が家にはない)
すると、5時を過ぎると、
「そろそろ、暗くなるから帰った方がいいんじゃないの?
初めての道だし、明るい時間に帰った方が運転も安心でしょう。」
的なことを義母が言い出した。
(滞在中、移動の車はエミリーが貸してくれる)
どうも、夕飯は出してもらえないらしい。
この辺が実家の感覚でいるとうっかり間違えてしまうが、姉と弟という関係はもっと微妙なのだろう。
言われるままに帰り支度をすることになったが、ナツが朝もらったドールハウスのキットを広げて作っていた。
すると、
「これ、また来た時にやるから置いていく。」
と言う。
すると、
「持って帰りなさい。明日くるか分からないから。」
という義母。
そして、
「明日は来ない方がいいわね。ちょっとみんな休憩しましょう。」
と続ける。
エミリーも似たようなことを繰り返す。
この日は22日なので、23日はいっしょに過ごさず、24日のクリスマスイブの夕方に集合という計画がどうもあるようだった。
楽しくて仕方なかった子供達は、当然明日も来れるものと思っていたようだけど、こればかりは仕方ない。
ちなみに、甥っ子のジュールも別れ際「また明日!」と言ってくれてたので、子供達は皆また明日も一緒に過ごせると思っていて、大人たちは大人たちの事情で、最小限にいっしょに過ごそうとしているという・・。(複雑な世の中だ)
「うん、でもたぶんあさってね。」
と、弱々しい笑顔で伝えて、私たちは豪邸を後にしたのでした。
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