フランスに着いてすぐに絶望しそうになったのは、この超適当な郵便事情。
なぜか私宛の郵便がほぼ届かない!!
まず、ようやく銀行口座ができた(1件目は断られたので2件目で)という段階で、そのクレジッドカードが届かない・・!
クレジッドカード本体と、暗証番号を書いた紙が2通別々に届くと言われたけど、どちらも届かない。
旦那は怒りまくり、銀行に行って抗議したり、電話したりして、なんとかもう一度再発行してもらう手続きを踏んだ。
「そちらから来るはずの手紙が来ないのだから、再発行費用はそちら持ちでお願いします!」
と言い切り、銀行側もそうしてくれた。
けど、私は初めから郵便局のせいだろう〜と思っていたし、それを旦那にひたすら伝えていた。
けど、頭が硬い旦那は、
「オレはここに1年住んできたけど、届かなかったことはない!
銀行がおかしいんだ。」
という説を曲げない。
うーん、絶対郵便局の問題だと思う。
だって、前も書いたけど、この家のポストが非常にわかりにくい。
この大きな庭の途中にポツンと門だけあり、門に面してる通りは家が全くない小道になっている。
外から見ると、こんな感じ。
緑の茂みの中に、緑の門と、その隣に緑のポストがあるので、
なぜ、赤じゃなくて緑を選んだかね?
と不思議に思うほど完全に埋もれている。
それを旦那に言っても、
「確かにわかりにくいけど、自分の分はしっかり届いてきたんだ!なぜ急に届かなくなるんだ?」
と言い張る。
でもさ〜、そもそも届いてなかった分はオマエ分からんやろ?
と思ったけど、そこは言わない。
で、銀行が再発行した2回目のクレジッドカードと暗証番号は、暗証番号の分だけ届いてやっぱりカードは届かなかった。
うーん・・。
これはもう絶望的だ。
そして、その頃パリを訪れた知り合いの方が、ご親切にもパリから和菓子を送ってくださったという連絡が届いた。
楽しみにしていたのに・・、
それも届かない・・。
アマゾンで買ったものも届かない。
こうなってくると、確実に何かが起きている。
というか、移民局から届くはずの手紙は大丈夫なのだろうか?
それが届かないとかなりマズい。
もう既にどこかに紛失しまっているのか、まだこれから届く予定なのか・・。
いずれにしても、どうにかしなければ。
旦那はそれでも銀行のせいだと文句を言い続け、今度は書き留めで送ってもらえるよう話をつけた。
(っていうか、普通クレジッドカードは書き留めで送るものじゃないの?!)
今度は必ず届くはず・・。
そのころ大家のルーシーにも相談すると、親切にも郵便局まで行って話をつけてくれた。
すると庭で会った時に、
「フミ、分かったわよ。
どうも同じ市にほぼ同じ名前の通りがあって、そこの同じ番地に配達されていたみたい。」
と教えてくれた。
なぬ??
そんなことがあるの?
「え、そこに住んでる人は間違った人宛のを受け取ってるってこと?」
と聞くと、
「さぁね〜。私なら郵便ポストにまた投函したりするけどね・・。」
ということだった。
ってことは、高級和菓子はそこに住む住民が食べてしまったとことだろう。
悔しい・・。
非常に残念だ。。
そっちの通り名は分かってるので、そこの6番地に住む人を訪れ
「私宛の高級和菓菓子、おいしかったですか?」と聞いてやりたい・・。
ちなみに、送ってくださった方には事情を説明して謝ったところ、
「パリでガイドしてくれた方も、届かないことがあるって言ってたので、覚悟してました。」
との返信をいただいた。
フランス郵便については、その悪評判もしっかり行き届いているようだ。
大体、銀行にしても「届かないこともある郵便クオリティ」を前提に仕事するなら、それこそ初めから書き留めで送るべきだろう。
ん?
っていうか、その和菓子を食べた人だけど、もしかしてクレジッドカードと暗証番号のペアをしっかり受け取った後、それを使ったりしてないのだろうか?!
お菓子食べちゃうくらいだし。(と勝手に思ってる)
急に不安になってきた。
そして次の日、ついに3回目のクレジッドカードと暗証番号が書き留めで届いた。
そこで、1人で銀行に行き、1回目と2回目のカードの不正使用がないかについて確認してもらったところ、大丈夫だと分かってホッとした。
さらに、ネット操作ができるようになるリンクも再度送ってもらった。
初回に送ってもらった分は無効になっていたので。
そんなこんなで、銀行口座を開いてからカードが手元に届くまでなんと1ヶ月以上・・。
長い戦いが一つ終わった。
ホッとしていた翌日、旦那と家を出ると、門の前で偶然、郵便局員さんに会った。
「こんちは、ムシュー!
どうもオレのバカンス中に代わってた若いヤツがとんでもないことやらかしたらしいね〜。
⚪︎⚪︎通りに届けてたそうじゃないの。」
と、声をかけてきた。
もちろん、お詫びの言葉などはなし。
あくまでフランス流に、何が原因だったかを説明するだけ。
失敗した担当者がやらかしたことを他の人が謝ったりしない。
なぜか旦那も笑顔で、
「そうなんですよ〜。あれも、これも届かなかったし、お菓子も別のところに配達されちゃったみたいで。」
と、説明を続ける。
すると、
「まぁ、ここの場所も分かりにくいからね〜。
そいつには、俺からもよく言っといたからもう大丈夫だけど、オタクは呼び鈴のボタンがないから、それはつけた方がいいね。」
と普通に上から目線。
「はい、ちょうどアマゾンで買ったのでそれは大丈夫です。もう少しで取り付けますので。」
と、旦那。
「あとさ、最近はジプシーが合鍵を持ってて、ポストの中身を盗むこともよくあるからね。
困ったもんよ〜。」
と、何気に自分たちだけの責任じゃないよ・・的な情報も入れながら、
「じゃ、良い1日を〜。」
と言って去っていった。
ふえ〜・・。
鍵がかかっていても、盗まれるって。
でも、
あたしゃジプシーよりもアータ達の適当さの方が怖いんですけど・・。
今回は結局2ヶ月近く届かない日が続いたけど、(どんだけ長いバカンスやねん!)
これからは大丈夫という安心感も保証も特になく、とりあえず大事な書類だけは無事に届いておくれ〜。
と願うしかないフランスの郵便事情なのでした。
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