カンヌの豪華アパートに住む義両親。
かなり節約型の生活で、普段はあまり贅沢もしないように見えるのだけど、
私がこれだけは羨ましいな〜と思う点が一つある。
それは、
お掃除の方が週1で来て、家中をキレイにしてもらえるところ。
「いいね〜。主婦の夢だね!」
と義母に言うと、
「ハハ、そうね。主婦の夢ね。」
と言っていたので、やはりこれは助かる部分なのだろう。
「でも、彼女ちゃんと週1で来てくれない時もあるのよ。
気分次第で来たり来なかったり。。」
と、不満な部分もあるようだけど。
で、サントノラ島に出かけた日にもお掃除に入ってくれたそうで、
家に戻ると、部屋中がぴっかぴかになっていた。
だらしない状態だったベッドはピシッっとメイキングされ、
バスルームも綺麗に磨かれていた。
うわ〜、まるで、ホテルだわ〜。
と感動するほどだった。
その夜、私は義母の承諾を得てお風呂に入り、子供達にも後に続くように言った。
ところが、その準備をしているナツが・・、
「ママ〜。パジャマが見つからない。」
と言いだした。
「そんなわけないでしょ。
よく探したの?」
「うん、探したよ。でもない。」
私も一緒になって探したけど、見つからない。
もしかして・・と思って洗濯カゴもひっくり返し、夫婦の寝室まで隅から隅まで探したけれど、
やっぱりパジャマは見つからない。
「おっかしいな〜。
ないわけないよね。
大体、今朝はどこに置いておいたの?」
と聞くと、
「覚えてない。」
と。
ナツは基本的に脱いだら脱ぎっぱなし。
片付けるのが苦手どころか、片付けの概念もないのでは・・と思うほどだらしないし(母似)、物がどこにどうあるのかも全く関心ないタイプ(母似)。
これを注意したり怒ったりしてもどこ吹く風で全然変わらない。。
今回の滞在中は義母の目もあるので、怒られる前に私があれこれ片付けていた。(人の家だからね)
けど、今朝は島に出かける準備に気を取られ、パジャマを片付けるまで気が回らなかったのだ。
「うーん、困ったね。
他に着て寝るものがないもんね。」
「うん、服はみんな汚いし。パジャマはあれしかないよ。」
仕方がないので、義母に聞いてみた。
「ナツのパジャマがないんだけど、見てないよね?」
「え?パジャマがない?」
と、義母も一緒になって探し、それこそ普段開けたこともないクローゼットなども覗いたけど、やっぱりない。
「ベッドの中は?
枕元は見たの?」
と言うので、
枕やシーツ(毛布)をめくって見たけど、やっぱりない。
「もう!
だからちゃんと脱いだものは自分で片付けなきゃダメでしょう?」
と例のイライラが始まってきた。(危険)
だけど、噴火が始まる前に、
「じゃ、掃除してくれたマダムに電話するわ!」
と、電話をかけ始めた。
すると、
「あ〜。そうなのね!
ハハハ・・。
分かったわ。ありがとう!
夜遅くにごめんなさいね。
では、どうも。」
と、機嫌よく電話を切る義母。
「で、どこにあるって?」
「ここよ。」
と、ベッドの毛布を全部めくり、足元のあたりにあるパジャマを発見した。
うわ〜、こんなところに入ってるとは!
さっき、めくったのは半分くらいだったので、そんな下の方までしっかり見なかったのだ。
「はっは〜。
このベッドの下に落ちてたから、ここに入れたらしいわよ。
私ね、彼女はわざと隠したと思うわよ。
賢い人だから、床に落ちてるパジャマはどうするべきか教えてくれたのよ。」
と言う。
ルーマニア出身の方らしいが、孫が来てるのは分かっただろうから、それらしきパジャマを見て片付けの大事さを教えようとしてくれたのだろうと。
ふーん、なるほど、なるほど・・。
でも、電話しなきゃ絶対見つけられなかっただろうし、
ベッドのそんな深いところに入れておくなんて、ちょっと不思議な気もするなぁ。
フランスにはいろんな国からいろんな考えを持つ人たちがいて、みんないろんな部分で自己主張をしあって生きている。
今回、掃除の方が機転を効かせてパジャマを隠したなら、それも興味深いけど、
それを肯定的に受け取り、逆に機嫌が良くなる義母も面白いなぁ・・
と思った出来事だった。
\スーパーによく売ってるニップンのお弁当ってこんな感じ!/
\らでぃっしゅぼーやを定期利用してみた感想書きました!/
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