以前の記事 で触れました、Phonics(フォニックス)についてです。
最近、英語教育を語る時にこのPhonicsという言葉をよく聞くと思いますが、Phonicsとは”音と文字の関係の規則性”の事で、これを学ぶことで、英語の文字を読んだり書いたりする事ができるようになります。
では、どんな規則性でしょうか?それは、一言では説明できないくらい、実に20種類以上の法則性があるといわれる奥の深い規則性なのです。
日本語は、ひらがな50音を覚えてしまえば、ひらがなの文字であれば覚えた音のとおり読めば、日本語を読む事が可能ですね。ところが、英語はそうはいきません。アルファベットを覚えても、英単語はそのとおりには読まないのです。
たとえば・・・
【日本語】
いぬ→50音での音のとおり、イヌと発音すれば読めますね。
【英語】
dog→アルファベット読みのとおり、ディーオージーとは読みませんね。ドッグと読みます。これはDがドゥ、Oがオゥ、Gがグという音で読むという事を知っていれば読めるのです。すべての規則性が頭に入っていれば、たとえ見覚えのない単語でも、読む事ができ、また音を聞けば書く事が可能になるのです。
ただし、このPhonicsを完全に頭に入れる前には、必ずアルファベットを正確に読めて書ける事が必須です。アルファベットは、線のあるノートで、大文字も小文字も正しく綺麗に書けるのがベストです。アルファベット読みとの違いを認識できないと、Phonicsをやってもあまり意味がありません。
一番最初の簡単な音ぐらいでしたら、英語初心者の1歳児くらいの子でも楽しみながら身に付けてもOKですが、奥の深い部分までは、もう少し大きくなってからが良いでしょう。
でも、Phonicsは英語の音を身に付けるにはとても良い学習方法です。ある程度のPhonicsが頭に入れば、自分で英語の本を読む事も可能になるのです。
ここで、あれ?この教室は”英会話”教室ではないの?英語の読み書きをできるようになる為に子供を習わせたいと思っているわけではないのに・・・と思う方もいるでしょう。
はっきり言って、小さいうちの英会話は”ものまね”同様です。日本語だって、パパやママが話す言葉を聴いて真似をして覚えて、その後発声していくのです。この”ものまね”だけで、大人レベルの英会話もできるようになると思いますか?0歳児~幼児、または小学校低学年ぐらいまでは、この”ものまね”英会話でOKだと思います。英語の音を体で覚える、一番ベストな時期です。
でも、それだけでは『幼児英語』で終わってしまうのです。日本語も、最初は絵本を読んでもらい、その後文字を読めるようになったら自分で読む、読めれば書けるようになり、自分で物事を考えられるようになり、言いたい事も言えるようになるのです。
同様に、英語も小さいうち(といっても、Phonicsを学べるレベルの年齢です)から聞く・話す・読む・書くの4技能をバランス良く学習していく事が大事です。
アルクKiddy CAT英語教室では、Cコース(小学校高学年)で盛り込まれていますが、私の教室では低年齢のコースからも少しずつ取り入れていきたいと思っています。
このPhonicsを楽しく学ぶ事ができるオンラインゲーム があります。もちろん無料です。
4歳の我が子Mも、毎日のようにパソコンに向かってこのゲームで遊んでいます^^特に、Learn to readの部分がおもしろいのだそうです