せっかくの平日休み、あいにくの雨。
それでもお出かけ気分が収まらず、群馬の歴史でも学ぶべかと高崎へ。
▲群馬県立歴史博物館
群馬の森という公園内にあり、隣には近代美術館。
学生時代を過ごした上野の恩賜公園と似た雰囲気で嬉しい。

一般300円。
なんと一部を除いて写真撮影OK。(動画とフラッシュ撮影はだめ。)
展示資料近くに設置されたQRコードを読み取ると解説ページに飛べる仕様で、スマホを積極的に開ける環境。時代のニーズをうまくキャッチしてるー。
それでは参ります。

いきなり国宝は粋じゃん。
綿貫観音山古墳出土品は令和2年に指定された国宝で、群馬県立博物館にある展示資料はすべて実物とのこと。
古墳の副葬品代表、はにわさんたち。
女子はにわのオッパイなんだけど、総じて、まな板に梅干し2つ表現なの現実的すぎないかね。創作物に理想を投影しないのか、古墳人は。それとも貧乳がトレンドだったのか。
▲金銅製心葉形杏葉
こちらわたしの推し馬具。
古墳時代当時の馬具は金銅製でそもそも装飾性に富んでいて轡や鐙などの実用的な馬具も相当なオシャレ仕様だったんだけど、心葉形杏葉は上回って視覚的満足に重きを置いたもの。心葉形杏葉を持つのは権力の証。だから古墳の副葬品にも選ばれたんだねぇ。

ふむふむ。

国宝エリアを抜けると原始時代に突入。
群馬県はみどり市ある、岩宿遺跡の発見が日本の考古学を大きく動かしたのはご存知の通り。岩宿遺跡を語らずして群馬の歴史は始まらない。しかし地元じゃないからか軽く流された説明感だったの残念。
近々史跡に伺って旧石器時代の存在を明らかにした出土品の数々に触れたひ。
大好きなジオラマが随所にあるの嬉しい。
これは弥生時代、妙義山の麓の集落の様子。魚干してた。
そして、古墳時代リターン。
獣鏡の模様を眺めるだけで1日過ごせる。

中世、戦国時代ゾーンでは鎧の各部の生産地についてなど深堀りされていた。
江戸時代に発行された「諸国温泉効能鏡」という番付表が面白い。
泰平な世になり、庶民も旅行が可能になったが、行き先は病気平癒を願った湯治場が多かったようだ。そうして口コミでまとめられた温泉番付。東の大関として君臨したのが、草津温泉。そうでしょうそうでしょう!ちなみに西の大関は有馬温泉。これも納得。
天明の浅間焼けに伴う飢饉のことなども。
間引き絵馬は見ていてしんどかった。

そして近現代にエリアは富岡製糸場の歩み、群馬商人たちの活躍、戦時下の生活、上毛かるたの歴史など。戦時中の群馬は疎開地のイメージが強かったけれど、人口の多い前橋や太田の方は空襲の対象になったようだ。


最後の催しはデジタル埴輪の世界。
3Dでひざまづかれたり。
馬はにわ触れたり。
すべすべ。文字通り陶器肌。
終わり。楽しかった。

▲ミュージアムショップ
はにわのマグカップかわいい!と手に取ったものの、プラスチック製の軽いものだった。しょぼん。陶器だったら買ったのに。文房具と集めてるマグネットを少々ピックアップして、今回は終了。


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/おれにお土産はないんだって?\

こ、金銅製心葉形杏葉柄のトートをお散歩バックにするね!
仕事で使ってるバインダーに装着。かわいい。
群馬グネットで冷蔵庫の扉を埋め尽くすのが目標!