朝またぎに足音を盗むように家を出た、三連休初日。
先月初めて訪れた時の感動は本物だったのか、はたまた気まぐれだったのかを確かめる為、ひとり横川を目指すことにした。
高崎と横川を結ぶ信越本線の車窓から。
妙義山と浅間山が並んで見えた。ふおおお。
AM8:36 横川駅到着。
横川駅と妙義山が映える青空。
早朝とはいえ、三連休初日なのに人の気配なさすぎ。一眼レフ抱えた鉄ヲタが数匹いたくらい。
まずは朝ごはんの調達をと徒歩5分の横川ドライブインへ。
頭文字Dの聖地キタコレ。
つい最近観始めたニワカだが、テンション上がる。
▲おぎのや ドライブイン横川
開店と同時入店。期間限定のピンクの釜飯が欲しくて行ってみたんだけど、どうやらSA限定だったみたい。残念。普通のを購入。
おぎのやステッカー欲しすぎる。

テイクアウトした釜飯をぶん回しながら駅方面に戻り、アプトの道に入る。
アプトの道とは1997年に役目を終えるまで100年以上もの間、横川と軽井沢を繋いでいた線路のことで、廃線した今は整備されて遊歩道になったもの。名前は碓氷の急勾配を克服したアプト式鉄道から。
今日はとりあえず峠の湯まで歩いてみるべ、と思って山菜採り程度の格好で来た。
▲観光案内所
の向かいにあるテラス席で、まずはエネルギーチャージ。
出来たて。まだあったかくてウマい。

AM9:45 歩き出す。
つい都会のスピード感で歩いてしまうので、のんびりのんびりとしつこく言い聞かせながら。半日前まで新宿駅を脇目も振らずに闊歩していた身体に無茶言うなという話だけども。
▲碓氷関所跡
いずれ、1日かけて歴史に触れたい。

民家の木に成っていたけど、これ、キウイ…?

他にも歩く人はちらほらいたが、ほとんど視界には入らないくらいの距離。景色独り占め気分。
すれ違う時に「こんにちは」って赤の他人と言い合える環境が幸せ。挨拶しても不審者にならないっていいよね。
▲旧丸山変電所
この辺でスズメバチを見かける。東京じゃスズメバチすら珍しいので生態系に感動しつつ、襲われないようにやり過ごす。
霧積川橋梁。
峠の湯が見えてきた。
▲峠の湯
AM10:33到着。
寄り道しながら歩いて、50分くらい。
料金は3時間利用で700円から。
下駄箱の鍵をフロントに預けるとバーコード付きのベルトを渡される。休憩所での食事代などはバーコードを通しておいて帰りに一括精算する仕組み。
お風呂は広い内湯と露天とサウナと水風呂あり。
車でも寄せれるからさすがに混んでるだろ!三連休だぞ!と芋洗い状態を覚悟して入ったら、自分いれて大人4人しかいなかった。オゥイエ。
山を望む開放的なお風呂を心ゆくまで堪能…のつもりだったんだけど、スピーカーから流れる安っぽい音楽が余計で自然の音とミスマッチ。だんだん耳障りになってきて15分くらいで出てきちゃった。
休憩所がとにかく広い。体育館くらいある。
テーブル席、お座敷、キッズ用のボールプールまで完備。夏休みは子連れで賑わうのかしら。
マッサージ機、誰も使ってなかったので1番最新の無重力体験のやつに連続課金して昼寝した。いやーすっきり。
SEVENTEENアイス食べながら復路につく。 
温泉でリセットされたのか、行きより自然の恵みを吸収できる精神状態になっていた。
そうしてただいま観光案内所、梅ジュース購入。
甘酸っぱくて沁みるー。
まだ時間があるので、駅の周辺を散策。 
レトロな郵便局や比較的綺麗な診療所、老舗酒屋さんにちょっと雰囲気の怖い神社などがあった。民家のすぐ後ろはだいたいトトロ居そうな森。くるりと振り向けば妙義山。時々、碓氷峠鉄道文化むらから蒸気機関車のポッポーが聞こえてくるのが良いアクセント。
駅前ですらこんなに穏やかで癒し満載なのに、もっと奥の方の家々では一体どんな豊かな時間が流れているんだろう。

14:10の電車で高崎へ戻った。
そして今日初めて思い知らされる三連休。高崎駅構内はキャリーバッグ勢がごった返しており、何か食べようかと思っていたが戦意喪失。命からがら登利平の弁当を買って湘南新宿ラインに飛び乗った。
座れたのはラッキーだったけど、目の前に立った中東系の兄さんが香水きついなんてもんじゃなくて吐き気と頭痛に見舞われる。

せっかく0にしたストレス値をMAX近くに戻して帰京。
こんな思いはもうしたくない。


だからね、横川に住む。そうする。決めた。