日銀が異次元(?)の緩和策を発表してから10日が過ぎました。
下の図は、発表日(4日)の始値を0(ゼロ)として日足終値との値幅を
表わしてます。
ドル円の急騰につられドルストレートも上昇している様子が伺えます。
ところが、このドルストレートについて、不可解なことがあります。
CFTCが公表している投機筋の建玉変化(4月3日→9日)を見ると、
日本円: 買い累計39,699(7,267減)、売り累計117,396(7,741減)
ユーロ: 買い累計35,343(9,116減)、売り累計86,201(23,959減)
ポンド: 買い累計27,104(4,711減)、売り累計97,073(238増)
豪ドル: 買い累計117,540(18,000減)、売り累計39,661(11,908減)
日本円は、円買い組の投げ・損切り 円売り組の利確
ということは、投機筋は米ドル円の9日高値99.65を上限と判断した
ユーロ・ポンド・豪ドルは、クロス円の上昇に便乗して買い玉を決済
そして、最も悩むのは、すべての通貨に対する総持ち玉数
(買い玉+売り玉)の大幅な縮小
すなわち、投機筋の手仕舞い・撤退が意味することは… です。
『異次元』と称されるだけあって、誰も今後の展開は予見できず、成り行きを
見守っている段階…ってことなのかもしれません。
日本にとって、おかしなことが起きなければいいのですが…。