欧米の財政・経済問題が顕著化する中、緊張感をもって見守った
8月のFOMCでしたが、その声明文の要旨は、
『景気』 回復のペース予想は、幾分、緩慢と判断していたが、
かなり遅くなった。
『金利』 期間は、長期間異例な低水準と判断していたが、現在は、
少なくとも2013年半ばまでとする可能性が高い。
『雇用』 状況は、弱くなっていると判断していたが、ここ数カ月で
悪化し、失業率は上昇した。
という、まさにボロボロなものでした。
それなのに、公表後の米ドル円相場は、
これだけの悪材料が提供されたのに、安値は 76.70止まり。
米ドル円は下方向に伸びたくない…といった、現在の相場の意思が
表われていると感じ取れます。
後ほど、詳細に綴りたいと思っていますが、この時、米ドルスフラは、
0.7306 → 0.7067 まで、240pips ものすさまじい暴落劇。
無謀な介入姿勢を貫く日本政府と、資金枯渇で傍観せざるを得ない
スイス政府との違いが、如実に反映されていると思います。