米下院議会に於ける米・債務上限枠拡大法案の投票採決は、
未だ賛成票の確保ができておらず、日本時間の今夜以降に
延期となりました。
この法案成立の遅れによる緊迫感(危機感)は、ますます高まり、
米ドル円は、とうとう77.50のストップをつけてしまいました。
ここ2日間、日本時間の16時台に安値を示現していますので、
これからの4時間で、どこまで値を下げてゆくのか、ハラドキものです。
財務省から円高をけん制する声が出始めましたが、法案成立前に
介入しても効き目は期待できないことから、行わないでしょうね。
また、米国議員の行動・態度には愕然としてしまいます。
政争の火の粉が、世界経済にどれだけのネガティブ・インパクトを
及ぼしていることか。 それを了解していて、駆け引きの材料に
しているんだから、尚更、質が悪い。
また、「現法案内容では下院で可決されても上院で否決される」という
とんでもない噂もあります。
そうなると、ホワイトハウスが主張する「8月2日の期限厳守」は絶望的。
それにしても…、
為替レートは過去と比較して相対的に捉えることはできない
と言われていますが、77円台ミドルの数値には唖然。
そして、万人が期待感とともに、「法案が成立すれば、大規模な米ドル
買戻し旋風が相場を吹き抜ける」という確信が、幻想に変化し始めたら、
76.25以下のミステリアス・ゾーン突入ってことに…。
77.35から買い始めます。