先週からブリンのパフォーマンスは、ドルストレートの(準)メジャー通貨ペアでは調子良くても、米ドル円とクロス円でボコボコに打ちのめされるパンチ! 傾向が続いてます。


昨日も、

午前の豪・住宅建設許可件数(8月)は、獲得pipsは小さいながら、設計どおりの展開で、よしよし。

夕方の欧・消費者物価指数速報(9月)では、軽~く準備運動。


そして、迎えた本番の米・加ダブルGDP+α

Alpari UK、FXCM UK、ODL JP、3社とも、米ドル円+クロス円

(ユーロ円・ポンド円・加ドル円)で、なんと 全敗 叫び


どうして、こうなるのか…、ちょっと考えてみました。


まずは、取引量が多いとされるメジャー通貨ペアとは、ユーロ米ドル、ポンド米ドル、米ドル円、米ドルフランの4つで、準メジャー通貨ペアとして、豪・羊・加などのドルストレートが続きます。

クロス円の取引量は、これらに比べ少ないことから、クロス円が主導して、メジャーや準メジャーに影響を及ぼすことは、非常に稀と言うことができます。


そのことを、もうちょっと具体的に考えてみると、クロス円レートは

   クロス円 = ドルストレート X 米ドル円

(準)メジャー通貨ペアと米ドル円との掛け合わせで決まります。


ということは、例えば、ユーロ円の場合、

   ユーロ円 = ユーロ米ドル X 米ドル円

という算定式でレートが定まることになります。


ここで、米・経済指標の結果が予想より強ければ、通常、ユーロ米ドルは、米ドル円はと、相反する反応を示すため、どちらが先に動くか、どちらが優勢かによって、ユーロ円レートは初動が反転する(もしくは、急停止する)可能性が高くなります。


さらに、この算定式では、ドルストレートを係数と見なすこともできます。

現在のユーロ米ドルは、約1.36なので、

   ユーロ円 = 1.36 X 米ドル円

と書き換えることができ、このことは、米ドル円が10pips変動すれば、ユーロ円は割り増しされて13.6pips変動することを意味します。


これらのことから、クロス円の値動きは、大きくかつ複雑という特徴を示すことになります。

ただ、豪ドル米ドルのように、ドルストレート・レートが “1” を下回る通貨ペアでは、反対にクロス円の値動きが割り引かれます。



この特徴を考え、パラメーターを再調整してみます。



もうひとつ、興味深いことが浮かび上がります。


種類は少ないですが、USD○○○ と表示されるドルストレートの場合(例えば、USDCAD、USDCHF)、上の算定式が変わり、

   クロス円 = ドルストレート ÷ 米ドル円

になるため、米・経済指標結果の強弱は、ドルストレート・米ドル円ともに同方向の反応として表われますね。


そして、USDCADのレートは、僅かですが “1” を上回っていることを考えると…。


ちょっと検証してみます。