先日、「チャート上に示される売値(Bidレート)と表示されない買値(Askレート)との間に、不可解なレートの逆転現象(買値の方が売値よりも低い)が多発している」といった記事 を書きました。
そこで、
今度は、その「逆転現象が発生する時に、即座に成行で買いや売りの建玉をしたら、どのようなことが起きるのか」、プログラムを組んで実験してみたんです。
どのような実験結果を想像されますか
なんと! どれだけ待っても、一切、建玉しない。
もっと、正確に言いますと、発注さえしない。
すなわち、レートの逆転現象は、実際には発生していないんです 。
「どーいうこっちゃ」と、さらに、探求を進めてみました。
(好奇心、旺盛です)
1分足の買値(Askレート)始値・高値・安値・終値だけではなく、同時に、売値(Bidレート)のそれらも記録するプログラムを作って、稼動してみたんです。
その結果判明したことは、
どの業者さんも、実際の取引に使われるレートでは、やはり売値・買値の逆転現象は発生していない。
チャートを形成している売値は、実際の取引に使われるレートではなく、あくまでも参考レート(?)、すなわち、チャートは参考表示ということになるのでしょう。
ちなみに、チャートに表示される売値と取引に使われる売値との差を、ばらつきを意味する標準偏差にして、業者さんごとに計算してみました。 通貨ペア象は、米ドル円です。
FXDD社: 1.06pips
FxPro社: 0.90pips
ODL社: 0.61pips
FOREX社: 0.21pips
Alpari UK社: 0.16pips
FXDD社は小数点2桁のレート表示であることから、誤差が大きいのかもしれません。
このばらつきが意味することは…。
これ以上の詮索はアン・タッチャブルな世界に足を踏み込みそうなので、ここらで打ち切ります。