今日の為替相場は無風状態。
昨日の米株価上昇を反映し、アジア・欧州の株式も堅調なようですが、ここ数日の下げ幅が大きかっただけに、少しばかりの上昇では材料視しづらい…といったところなんでしょう。
その他、目に付いたニュースは、米財務長官の欧州訪問目的には、『ECBへの米ドル供給金利引き下げ』 の話も含まれているとか。
裏読みすれば、「それほどまでに、欧州の銀行は資金繰りにあえぎ、破綻の危機に面している」ということ。
表面化したスペインの銀行は、氷山の一角(?)。
これが、次なる引き鉄かも。
欧州を核としたリスクは、まだまだ続きそうです。
こんな無風・凪(保ち合い)を、その形状から、ペナントとかフラッグ、ウェッジ、トライアングルなどと呼んでいます。
形状ごとの値動き特性はないのでしょうが、保ち合いから脱した時は、ポール(保ち合いに入る前の値動き幅)と同等の値動きが見込まれるのが定石です。
保ち合い期間の定量化は難しいのですが、期間が短ければトレンド継続、逆に、長引くようなら反転。
現状の米ドル円相場、短期的には、89.9を下抜けれるようなら、追従の売り(目標は89.2)。 90.6を上抜けるようなら、追従の買い(上限は、91.5(絶好の売り場))。
上より下かもな…と思ってますが、米国勢の出方(特に、株価)に委ねられてます。
スパンを広げて中期的に見るなら、今週の値動きすべてが保ち合い。 来週に入ってから、やはり「上より下へ」という見方に変わりはありません。