先月、「レンジ・トレードは『売り』」 と題する話をアップしました。
それは、実用レベルに到達し、現在、最終調整を行っているSDFXの制作初期段階で得られた検証結果を元にしたものでした。
SDFXは、レンジ相場の上限で売り・下限で買いを行う自動取引プログラムですが、『売り』 取引回数が 『買い』 より多く、また、パフォーマンスも 『売り』 の方が、断然、優れているという特徴を持っています。
「何故、そのような検証結果が出るのか」、ずーと、心にを抱き続けてきましたが、なんとなく、解答らしきものが思い浮かびました。
それは、
かなり前、値動きパターンの話をしたことがあります。
連続している値動きの線形を分解すると、こんな4つの基本形に分けられるという話。
今回の検証結果から推察できることは、為替レートが
上昇してゆく姿は (A)+(A) であることが多く、
反対に、下降してゆく姿は (B)+(B) であることが多い
ということ。
さらに、為替レートが反転する時、
上昇→下降なら (A)+(B) であることが多く、
一方、下降→上昇なら (B)+(A) であることが多い
(C)や(D)の形が現れることは、とても稀、ということです。
これらは、『期待』 と 『不安』 という心理(メンタル)面から見た値動き形状とも一致していると思われます。
まとめてみると、
売りポジは、上昇速度が弱まってきたところを、じっくり見定めつつ建てることができるが、買いポジは、下値の見極めが難しく、また、下値に留まる時間が短いことからも、建てることは難しい
と、言えますね。
『売り』 と 『買い』、あたかも対称の行為のようでありながら、それぞれ異なった特徴があるように思われます。
ご参考までに。