先日来、ドル円20年間の月足チャートを示してきましたが、もうちょっと詳しく調べてみたくなり、日足にしてみました。
まずは95年4月19日に示現された史上最安値(79.75円)に至った様子から
94年7月から95年2月まで、97~102円のレンジで低迷していたドル円が、
3月に入って暴落を始めています。
当時の出来事を調べてみると、
94年末 メキシコ通貨危機
95年2月、米国政策金利引き上げ(4.75%→5.25%)
95年2月、日銀・為替介入開始
95年4月、日本政策金利引き下げ(1.75%→1.00%)
アジア中央銀による米ドル離れ(米ドル不信)
日銀介入の様子は、
興味深いのは、日米が政策金利による為替誘導を行い、日銀が断続的に
1兆8千億円にも上る多額の介入(ドル買い)を行ったにもかかわらず、円高が進行し続けたこと(この間、米国は4回しか介入していない)。
反転のきっかけとなったのは、4月26日に発表されたG7声明と言われています。 タイミング的には確かにそうですが、声明文の内容自体は、「最近の変動は、正当化される水準を超えている。 こうした変動を秩序ある形で反転させることが望ましい」といった、特にインパクトが大きいものであったとは思えません。
それよりも、「160円から下降を始め、その50%の80円で終わった」という、一種の生命体とも考えられる為替、自らの動きであったと見る方が素直なんじゃないのかな。