先週は、ファンダメンタルズに大きな変化がなかったにもかかわらず、弱小(低金利)通貨ペアのドル円を除いて、ドル高が進行しました。
コモディティや株価の頭打ち、リスク回避などもあるのでしょうが、11月末の決算を控えた機関投資家のドル・キャリー・トレード解消という視点から相場を眺めてみますと、為替・コモディティ・株、すべての変動に説明がつくように思っています。
そこで、過去20年間の11月末前後のドル円変動を調べてみました。
11月30日(市場クローズの場合は、前日・前々日)の終値を0(ゼロ)として、前後10日間の終値を比較したグラフ (赤が平均線)
ちょっと、分りにくいですね。 元データは、
11月30日の終値が、11月20日(市場クローズの場合は翌日・翌々日)の終値より低かった、すなわち、円高に動いた年は、過去20年間で4回だけ(うち2回は、その差20銭以下とほぼ同レート)です。
11月末は、明らかな ドル高傾向 にあることが分ります。
ついでに、政策金利の状況も併せて見てみます。
過去、日米の金利差が接近したのは、2003年でした。
やはり、この年の11月末の為替変動も、今年と同様、小幅ですが、それでもドル高。 そして、12月に入ってからは、大幅なドル安(円高)に転じています。
さてさて、今年は…。