最近、ZIGZAG というインディケーターと呼んでよいのか分らない、シンプルな描画ツールが、ちょっと気になっています。
ある意味、FX(外国為替証拠金取引)というものは、為替レートの上下動だけを扱う「とても単純な仕組みである」と、見做すことができます。
こんな側面から考えてみるとき、複雑なテクニカル分析を幾重にも張り巡らすのは、「本当に有効なんだろうか?」、「こねくり回し過ぎなんじゃないか?」という疑問が、常に頭の片隅で浮沈を繰り返します。
男女の関係に例えてみるなら、「好き」という感情に、人類の歴史や文化人類学、遺伝子論などが不要であるかのように(?)。
話が逸れてしまいました。 ZIGZAGに戻します。
このインディケーターが気になっている背景は、何度かここでも取り上げていますように、私はボリンジャーバンド愛好(崇拝)家なのですが、この2つのインディケーター同士の相性に着目しているからです。
典型的なボリンジャーバンドは、こんな姿を呈します。
バンド初期の拡張期や平行期は、『値動きパターン』 によって示される各々の特性はありますが、それらの規模や持続性は不明です。
しかし、収束期(バンドのトップとボトムが現れた後)に入りますと、かなりの確度で、値動きやバンドの全容を推察できるようになります。
ここに、ZIGZAGを加えてみますと、こんな感じです。
ボリンジャーバンドだけでは漠然・不明瞭であったバンド内の値動きを、それぞれの期間ごとに、はっきりと捉えることができます。
これこそが、まさに、「ボリンジャーバンド内で行われるトレードの姿を表している」ということができると思います。
次は、これらを利用した自動取引プログラム…とゆきたいところですが、目視では容易なボリンジャーバンドの形状を変数として扱うことは、なかなか難しく、今までのところ、実用化に至っていません。
いつかは、ものにしたいと思っています