ちょっとローカルな話題ですが、昨日(27日)からODLジャパン社は、
"MetaTrader4 ProActive for Active Trader" と称し、サービス内容を若干変更しました。
この変更の大義名分は、「アクティブな投資を目的とした取引を可能にする」と記され、具体的な変更点は、
・ NDD (No Dealing Desk) 仕様
・ インターバンクレートの提供(例、USDJPY 小数点第3位表示)
とのことです。
勝手な推察ですが、おそらく、これまでマニュアルで加工してきた提示レートを完全システム化し、経費削減に成功したということでしょう。 どのような価格変動を見せるのか、すなわち、どのような価格加工プログラムを導入したのか、しばらくの間、観察してみたいと思います。
ちなみに、昨日、早朝、導入直後の値動きは、乱高下しましたが、1時間ほどで落ち着きを取り戻しました。 また、全般的には、スピリットが、前より、若干狭まることもあるようですが、ZARJPY は3銭から26銭へと大きく広がってしまったようです。
ちょうど、このような機会ですので、以前から気になっていた「ODLと121証券、それぞれが提示するレートにズレはあるのか」を調べてみましたので、ここにお話ししますね。
1分足データを使って、始値、高値、安値、終値、それぞれで、(ODLレート)-(121証券レート)を計算し、グラフ化してみました。
「どちらが、どのように」との特定はできませんが、これらのグラフから、市場ごとの意図とその値は確認できます。
GBPJPY では、東京市場、ODLのレートは121証券より平均 3 pips 高く、ニューヨーク市場では反対に平均 5 pips 低い。
EURUSD では、東京市場、ODLのレートは121証券より平均 0.5 pips 高く、欧州・ニューヨーク市場では反対に平均 3.5 pips 低い。
これらを基にすれば、ひとつの売買手法が浮かんできます。
計算をシンプルに考えるため、スピリットは後回しにして、121証券の東京市場のレートを "X"、ニューヨーク市場のそれを "Y" とすると、
GBPJPY の場合:
東京市場、ODLでレート (X + 3 pips) の売ポジ、121証券で (X) の買ポジを、それぞれ建て、ニューヨーク市場、ODLでレート (Y - 5 pips)、121証券で (Y)、それぞれのポジションを決済すると、収支は、ODLでは (X + 3) - (Y - 5)、121証券では (Y) - (X)、収支合計は ((X + 3) - (Y - 5)) + ((Y) - (X)) = + 8 pips
EURUSD の場合:
東京市場、ODLでレート (X + 0.5 pips) の売ポジ、121証券で (X) の買ポジを、それぞれ建て、ニューヨーク市場、ODLでレート (Y - 3.5)、121証券で (Y)、それぞれのポジションを決済すると、収支は、ODLで (X + 0.5) - (Y - 3.5)、121証券で (Y) - (X)、収支合計は ((X + 0.5) - (Y - 3.5)) + ((Y) - (X)) = + 4 pips
ここで、スピリットに戻ると、GBPJPY の場合、ODLで 7 pips、121証券で 5 pips、合計 12 pips、EURUSD の場合、1.8 pips と 2 pips、合計 3.8 pips。
これを加味すると、GBPJPY の場合、東京市場、8 pips 以上の距離を空けてポジを建てればイーブンの状態で、ニューヨーク市場へ。 EURUSD の場合だと、今のままでもイーブンなので、東京・ニューヨークともに数 pips を加算すれば採算あり。
シストレでこそ可能な手法で、結果として、毎日、3~5 pips 程度。
リスクはとても少ないけど、超薄利ですね
たかが 5 pips、されど 5 pips ってとこでしょうか。