相場には、
先行きの期待や不安に過剰に反応する
特性があります。
原油価格と密接な関連性のあるGBPUSDとAUDUSDを例にとって、この特性を見てみます。
グラフ左: GBPUSDとAUDUSDの関係
グラフ中: GBPUSDとWTIの関係
グラフ右: AUDUSDとWTIの関係
いずれも15分足、09年6月24日から今日まで
上のグラフから、GBPUSDにしても、AUDUSDにしても、多少の『位相のズレ』(このことは、いつか別の機会にお話ししてみたいと思います)がありますが、原油価格の変化に伴って動いていることが分かります。
したがって、これら通貨ペアの取引は、原油価格(資源単価)に注意を払って行うことが基本になります。
ここで注目したいポイントは、これら通貨ペアと原油価格の乖離です。
上のグラフで○印を記している箇所が、それです。
先述のとおり、相場は、「先行きの期待や不安に過剰に反応する」特性をもっており、この場合ですと、原油価格の停滞もしくは小さな反発が起きますと、市場関係者は「そろそろこの辺りで反転が…」と期待し、これらの通貨ペアは原油価格の実態からかけ離れた値動きを示現することがあります。
そして、ここが狙い目になるのですが、
期待や不安に反した時、
競ってポジションを解消しようとする
のも相場の特性です。
現状の原油価格の状況を見てみましょう。
確かに、反転を示しており、日足21基調線越えまでは戻すでしょうが、ボリンジャーバンドの形状から、このままスムーズに上昇とは思えません。
すなわち…