恐らくボチボチと次年度のオックスフォードのコースに合格が決まった人がいるかと思います。自分は、オックスフォードから合格が出た後も、英語要件(IELTS OA7.5(each over 7.0))が全く取れずに、もう駄目かなぁ、と思っていました。

 

しかし、とあるつてで、「IELTS OA7.0の要件を満たせばプレセッショナルコースを受けることができ、プレセッショナルコースを無事終了することができれば英語要件を満たす」ことが出来るということを知り、プレセッショナルコース終了→入学を果たすことが出来ました。しかし、当時は、プレセッショナルコースを受けたという日本人をネット上にも見つけることが出来ず、最後の最後までどうなるかドキドキしたことを覚えています。

 

なので、このブログの設立趣旨である「オックスフォードに一人でも多くの日本人を送り込む」ことを目的に、今回はオックスフォードのプレセッショナルコースについて解説します。

 

まず、プレセッショナルコースとは、英語圏の大学であれば、多くの大学で開講されている入学前の語学コースのことです。基本的には、プレセッショナルコースを修了すれば、事前のIELTSの点数が足りておらずともその大学への英語要件をパスという扱いになります。しかし、大学によってはプレセッショナルコースの最後の試験で一定の基準を取らないと「プレセッショナルコースは受けたけど入学が認められない。」ことがあります。

聞くところによるとLSEとかKCLといった名門大学は、プレセッショナルコースを受けても最後のテストで落ちる人が結構いるとか。なお、プレセッショナルコースの内容は大学によってまちまちであり、お金もまちまちです。また、プレセッショナルコース開始時点の英語能力によって受講しなければならない期間が違うこともあります(1カ月なのか2カ月なのかとか。)。そこらへんは大学によるので、必要な人は各大学の担当部署に直接連絡してみましょう。

 

また、オックスフォード入学に際してこの制度を使うには事前に入学するコースのアドミンの許可が必要なので、頑張ろうと思う人はお気を付けを。

 

以下は大学のプレセッショナルコースの窓口サイト。値段は日本円で40万位。期間は5週間。値段は他の大学よりも良心的な印象ですね。もっと高額な大学も結構あります。

オックスフォード大学は、コロナ以降は完全オンラインでプレセッショナルコースが開催されていますが、今年以降どうなるかはちゃんと確認してください。現地(イギリス)でしかプレセッショナルコースを受講できないという名門大学も結構あります。

 

 

以下は、自分のスポンサーである会社の社内共有用に書いた文章を抜粋・ちょっと改変したものです。(そんなことする人はいないかと思いますが、)コピーして別のサイトで転用とかは止めてくださいね。あと、もし会社に怒られたらこの記事消すかもしれません。。笑

 

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Oxfordpre-sessional courseについて)

Oxfordのプレコースは、以前から開講されていたようだが、自分が調べた限りでは、プレコース受講による語学要件の救済措置(OxfordLanguage requirementOA7.5, each section 7.0 overという厳しいもの。)を始めたのは2020年入学分からと思われる。それ以前は、プレコースを受講しようとも、原則、IELTSによる語学要件を満たさないと進学できなかった模様(ただ、コースや人によっては以前もOxfordの先生からの一筆により進学が認められたケースがあったようではある。)。ただし、プレコースを語学要件救済措置として使うためにはOA7.0取得が課されており、その点数をとらなければ救済措置を受けられない。

2020年以降の新型コロナウイルスの流行により、2020年からプレコースの開催が完全オンラインになり、2021年も日本で受講できるようになっていた。また、2021年はOxford以外の大学のプレコースは現地(英国)で開催であった。

Oxfordのプレコースでは、期間中に「Writing Course」と「Speaking Courseの二つのクラスを受講することになる。どちらか片方だけというのは原則認められない(と思う)。その内の「Writing Course」は主としてAcademic writingの講義であり、日本のIELTS塾のような小さいエッセイを書く形式の授業ではない。実際に大学院に入って必要となるエッセイ・論文を書くにあたっての作法やエッセイ・論文の構成についてレクチャーを受け、正しいエッセイ・論文の書き方を勉強する。一方で「Speaking Course」は、スピーキングとリスニングの授業である。プレゼンテーションの作法のレクチャーを受けたり、様々なお題について聞いた後にグループ分かれてクラスメートでディスカッションを行ったりする。

いずれのクラスもそこまで負担が大きいものではないため、開講時間さえ問題なければ普段の仕事をしながらでも十分参加できると思われれる。コースの1時限目は「Writing Course」、2時限目は「Speaking Course」であり、合わせて1日3時間程度だったと思う。またコースの開始は時差の関係から日本時間の夕方5時からだった(米国や南米諸国の地域によっては早朝・深夜開催になっていて大変そうではあった。)。

・プレコースの参加者は英語の点数が足りない者に限らなかった。授業の内容がエッセイ・論文・プレゼンの作法に関するものであるためか、ほぼネイティブのような白人も受講していた。2021年のプレコースは総勢で70名程の参加だったように思われる。Writing CourseSpeaking Courseはプレコース開始前に自分の所属する小クラスが決まっており、そのクラスごとに毎日同じ講師が授業を担当する。開催は月~金で土日は休みである。金銭・時間的ハードルさえクリアできるのであれば、どのような英語レベルの者であっても受講して損はないだろう。

・なお、進学先のコース(又は人?)によって、語学要件救済措置を受けるためのプレコースで取得するべき成績に差があった。2021年入学用に開講されたプレコースでは(2020年以前も同様だったようであるが)、Writing CourseSpeaking Courseでそれぞれ最終的に成績付けがなされる。成績は各々のCourseで4段階(higher, standard, under standard及びfail)であり、進学するコース(又は人?)によっては2つともhigherを取得することが求められる。自分の知る限りでは、法律系コースに進学を希望するにあっては、プレコース受講で語学要件をクリアするためには何れもhigherが求められていた。また、プレコースで一緒のクラスだった中国人(おそらく農業系のコースへの進学)は、Speaking Coursehigherを取ることを求められていたようで、プレコースの最後に焦っていた。ただ、仮にhigherをとれなかったとしても、プレコースのコース長や進学先に直談判をしてどうにかなるケースもあることを授業担当の先生から最後に暗に示唆されており、おそらくは直談判したと思われ、facebookを見るに、どうにかなった模様。(→その後Oxfordの街中で会いました。

Writing Courseの成績は、途中の課題と最後に課される2000語のエッセイで決まり、普通にやればstandardの成績は取得できると思われる(提出しない、のでなければfailはありえない。これはfailになるには成績が0点であることが必要だからである。)。一方でSpeaking Courseの成績はプレコースの最終週に行うパワポを用いた7分間スピーチのみ決まり、これもスピーチをすっぽかさないとfailはあり得ない。ただ、いずれもhigherを取るにはそれなりに準備が必要。また、成績は絶対評価であって相対評価ではないように思われる。ちなみに当方はいずれもstandardであり、そのため、コース開始後にアドミンの強い勧めでspeakingの講座を取ることになった。

・自分はといえば「failを取らない限りは問題ない」という感じの超緩い要件だったのでプレセッショナルコースを自然体で受けていたが、成績要件がかかっていたら精神的にしんどいものとなっていた気がする。なお、各人がプレセッショナルコースでとるべき成績要件は、プレコース前に各コースのアドミニから提示されているようであった

・なお、オックスフォードのlanguage centreは、毎期、非ネイティブ用の英語学習用の授業をオックスフォード生に対して1万円程度で提供している。その中でアカデミックライティングの授業もあるのだが、やはり質と量の面で集中的に受講できるプレコースに軍配があがる。

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というわけで皆さんの健闘を祈ります。今日はこの辺で。ほいじゃ。