Aさんのお祖母様がお亡くなりになりました。
95歳。、
お祖母様と直接の面識はありませんが、Aさんとはもう10年以上のお付き合いになり、
家族の関係や、お祖母様との関わりかた、お祖母様の生き方など、素敵だなあと思い、話しを伺うのが楽しみでした。
お祖母様は早くに旦那様と死別され、子供を育ててきました。
死別後は、自宅をマンションに立て直して、家賃収入を得ながら、商売を立ち上げその収入を得てきたそうです。
老後は、自ら、マンションのお掃除などの管理、収支の管理を数年前までご自身でなさってました。
毎週末、盆暮正月と、子供や孫が食事に訪れ、食事を作って振る舞うことが楽しみだったそうです。
おしゃれが好きで、お洋服は伊勢丹、美容院は原宿と、お気に入りのお店があり、おしゃれのために、ちゃんと通う。
高齢になってからは、娘や孫達がつきそう。
区の開催の、英語学習や体操に通い、暮らしのスケジュールに張りをもたせる。
かかりつけ医への、盆暮のご挨拶の品を、楽しそうに買い物し、お渡しにいく、昔の人っぽいきっちり感。(孫も一緒に)
80歳半をすぎ、何回も入院しても、退院して、自宅での通常の暮らしに戻る。
入退院のたびに、子供や孫が手伝いに行っています。
90をすぎの、大腿骨骨折からも、奇跡の歩行に復活。
病院の次に、リハ病院には、入院されましたが、介護施設、デイサービス等は利用することなく、
自宅と、訪問医療で、終末をお迎えになりました。
この2年ほどは、Aさんの母(お祖母様の娘)が、ほぼ同居しお世話をされ、Aさんも仕事後、ほぼ毎日、会いに行ってたそうです。
他の孫も、たびたび会いにきていたそうです。
素晴らしいなと思ったのは、介護に対して、愚痴がないことです。
最後まで、ありがとうねー。幸せだわー、嬉しーわあーとお祖母様は仰っていたそうで、
だから、身体がつらそうでかわいそうとは思うけど、介護がたいへんとかあまり思うことがなく、会うと癒されるんですよねーと。
介護の中心でいた、Aさんのお母様も、体調への心労はあっても、恩返しみたいな気持ちがたくさんあったようです。
実際に介護の中心となって、介護に対する愚痴が出ないってすごいな。
そして、さらにすごいなー😍と思ったのは、お祖母様は、他人の悪口を言ったことがないということです。
習い事で人間関係もあったでしょうし、ご近所だっていろいろあるでしょうに、
娘や孫Aさんに、
●●さんと、今日はこんな話をしたよー
英語はこんなことしたよー
今度のおせちは●●屋さんのにしましょう
という話はたくさんあっても、あの人はどうだ。。みたいなネガティブな話は聞いたことがないから、一緒にいて楽しいんです。
と。
いつもその話を聴きながら、
自立してる人ってきっとこういう方のことを言うんだなーと、
2人でお祖母様についてを話し合うことが楽しみでした。
どうしたらそんなふうに生きられるのか?直接伺いたいわーと、ずっと言っていましたが、
まだまだそのチャンスがありそうだったのに、お亡くなりになってしまいました。
終末を病院や施設で迎えたくないというご本人の気持ちがあり、
それを実現する家族があって、
そして、その家族が、そんなに大変なことはなかったといい、
毎日顔を見に行きたくなるという気持ちで行動してしまう❤️
とっても強く自立して、家族に愛をふりそそいで、老後は周囲から愛されて大切にされ、
会いにいきたくなるんですよねーと言われ。
❤️
理想だな。