先日の「きのう何食べた」を視ました
ストーリー展開はさて置いて、終盤のシロさん(西島秀俊) が料理をするシーンについてひとこと言わせてもらいます
これをシロさんは「シンガポール料理のチキンライス」と言ってた…
また「海南(はいなん)チキンライス」とも…
いやいや、違いますよ、それはタイ料理のカオ・マン・ガイですよ
そもそもレシピのディテールがシンガポールのチキンライスじゃないし
このドラマではいつも料理のプロセスがしっかりしているから料理監修の担当者がよほどセンスの良い人なんだろう、と思っていたのですが
この回の「シンガポール料理のチキンライス」に関しては、とんでもない間違いをしている
チキンライス歴52年の私が言うのだから間違い無い(笑)
ドラマの中でシロさんが説明するレシピに
【ライス】
ショウガみじん切り
お酒
鶏ガラスープの素
チューブのニンニク
ローリエ
長ネギの青い部分
【鶏もも肉】
砂糖と塩をすり込む
【タレ】
パクチー茎のみじん切り
ショウガみじん切り
しょう油
酢
砂糖
レモン汁
これら材料と調味料をご覧になれば 一目瞭然、タイ料理のカオ・マン・ガイだと解ることでしょう
シンガポールのチキンライスまたは海南チキンライスのモノとは全く異なる
この写真はバンコックのピンクのカオマンガイこと「ラーンガイトーンプラトゥーナム」で食べた時のカオ・マン・ガイです
好きな人には美味しく感じるのだろうけれど、私には馴染める味では無かった
他にもタイへ出張した際にはローカルスタッフに頼んで何軒かの店へ連れて行ってもらいカオ・マン・ガイを食べてみたが、美味しいと思ったモノはひとつも無かった
私にはやっぱりシンガポール料理のチキンライスが身体に合っているのだろうか(笑)
見栄えとして、チキンそのものは大差無いように見えるが、ソースが全く違う
シンガポールのはショウガとチリの二種類の他にダークソイソースが付いてくる
私はダークソイソースの甘じょっばさはチキンライスの繊細な味をつぶしてしまうと考えるので使いませんが…
まあそんな訳で、「きのう何食べた」料理監修の山崎慎也さんには一度シンガポールへ旅立って実際に食べてみることをお薦めします
チキンライスのことはさて置いて、この「きのう何食べた」というドラマは最高に面白い
もちろんジェンダーに関するセンシティブな内容も含まれてはいるけれど、年老いた親のことや家族について考えさせられる話題もあって、秀逸なドラマだと思います
いつも私が泣いたり笑ったりして視ているのを、家内は隣で面白そうに見ているようです(笑)