残暑厳しい日本の夏もあとわずか
早朝からセミの鳴き声に目覚めて瞼を開けると、
既にカーテンの隙間から陽の光がこぼれています
日の出日の入りカレンダーによると、昨日8月23日は
日の出 5:06 日の入り 18:21
と記されていました
この季節は朝の5時にはもう水平線から太陽は顔を覗きだしているのか
シンガポールはどうでしょうか
timeanddataのサイトによると2022年のシンガポールは以下のようになっています
01月23日 日の出 7:14 日没 19:18
02月23日 日の出 7:15 日没 19:20
03月23日 日の出 7:07 日没 19:14
04月23日 日の出 6:58 日没 19:07
05月23日 日の出 6:55 日没 19:06
06月23日 日の出 7:00 日没 19:12
07月23日 日の出 7:05 日没 19:16
08月23日 日の出 7:02 日没 19:11
09月23日 日の出 6:53 日没 19:00
10月23日 日の出 6:43 日没 18:51
11月23日 日の出 6:49 日没 18:52
12月23日 日の出 7:01 日没 19:05
日の出時刻は午前7時 プラスマイナス15分 で分布しています
この太陽の動きをグラフにしたのが下になります
1月から12月まで平板な傾向が見られますが、日本は違いますよね
上は東京のグラフになりますが、1月から日照時間が長くなっていき、6月から緩やかに12月にかけて短くなっていく
ちなみに日本の2022年の夏至は6月21日、冬至は12月22日です
今、日本とシンガポールの時差は1時間です
つまり午前9時に始業する日本のオフィスからシンガポール支店へ電話をかけると現地時間は午前8時です
一般的にはシンガポールでは午前8時30分から始業すると思いますので、恐らくまだ出社している人はおらず呼び出しが鳴り響くだけでしょう
時差の1時間というのはビジネスにはそれなりのインパクトがあります
インドネシアやタイになると日本との時差が2時間ですからね、これは始業と終業にお互いのわだかまりを生じさせたりしたものです(笑)
さて、シンガポールで朝起きると、その時間が午前7時でもまだ暗い
午前7時30分くらいになってようやく明るくなったかな、という感じ
これは前述の日の出日の入りの時刻が示すとおりです
でも、私が子供の頃に過ごしたシンガポールでは違っていたのです
朝の6時半には既に明るくなっていました
日本から長期出張で来星していた父の会社の同僚さんが午前六時過ぎになると、彼が泊まっていたホテル(エクアトリアル)から我が家へレンタルしたミニクーパーでやって来て「○○君、朝ドライブしよ」と私を横に乗せて近くのボタニックガーデンの外周路を走り回って7時過ぎに家に戻り、父を乗せてジュロンの工場まで出かける…こういうのがしょっちゅうありました(笑)
とても面白いオジサンで、そんな朝を楽しんでいたのですが、朝7時前の時間帯は清々しく明るい太陽光線が差していたのを覚えています
午前7時前なのに明るかったシンガポール…
それは何故か?
時差の変更による現象なのでした
現在のシンガポールの時差はUTC+8で、日本の時差 UTC+9との差は1時間になります
UTC (Coordinated Universal Time) 協定世界時の略 (なぜかCUTでなくUTCに…ゴロが良いから? 笑)
実は1981年12月までシンガポールの時差はUTC+7.5だったのでした
つまり日本との時差は1時間30分、今より30分長かった、という訳です
朝の30分は長く感じますよね
この時差変更はマレーシアの国内時間を調整したことに起因するそうです
マレーシアはマレー半島だけでなく、西側にあるボルネオ島にも国土があります
マレーシアのボルネオ島側はその位置的理由でUTC+8でした
マレー半島側はUTC+7.5だったので、一国の中で時差が30分あったのです
この問題を解消する為に、UTC+8でマレーシアを統一するという変更を1982年1月に行なったわけです
シンガポールはこの変更に合わせた、という事ですね
その背景には30分という計算が複雑な時差とか、香港や中国と同じUTC+8にすることで経済的なメリットとかあったのでしょう
しかし、周辺国との間で不自然な現象も起こっています
北部のタイやベトナム、そして南部のインドネシアと一時間の時差があるのは明らかに不自然と言えるでしょう
夕方の時間帯になってもなかなか陽が沈まないで明るいシンガポール
仕事帰りに外でのんびりとビールが飲めるのは悪くはありませんでしたが(笑)