ビジネスリーダーのための文章講座、講師の相島淑美です。

6日間にわたり
IRの書き方についてお話してまいりました。

最後に、こんなこともします、
という話を。

 

「いつも」出番があるわけではないですが、

東証との連絡(「〇〇という内容で△日に適時開示を出したいと思っています」)についても

させていただいています。

場合によっては

「それはプレスリリースでしょう?」というリアクションをされることもあるのですが

そこで、「なぜこれが適時開示にふさわしいのか」をきちんと説明し、

納得していただきます。

指示があれば微修正し、

東証にも会社にも、もちろん投資家様にも

すべてよし、というIRに仕上げていきます。

 

実際に以前、東証から「これは適時開示ではない!」と

かなり厳しいご指摘の電話をいただいたことがあります。

会社の役員が電話に出たところ、東証の担当と喧嘩寸前になり

その場が凍り付きました。

これほど東証ともめてしまったら今後どうなるのだろう・・・と

全員が不安にかられました。

決裂して切った電話の後、

東証から(上の役職の方でした)かかってきた電話に出させていただき、

IRに対する会社の誠実な姿勢や経営指針についてお話する中で

ご理解をいただくことができました。

 

そんなエピソードも多々。

IRは文章だけでなく、こういう交渉スキルも求められます。