ビジネスリーダーのための文章作法、講師の相島です。
上場企業のIR(適時開示情報)について昨日書きましたところ、
こっそり?質問などいただきました。
本日はさっそくそのお返事から。
――何を考えてIRを書いていますか?
第1に考えるのは、
このIRは何を目的にしているのか。です。
投資家様に何を伝えたいのか。どう思ってほしいのか。
おそらく、伝えたいのは細かい数字や規格などではなく
会社の信頼性、社会性、新規性・・・つまり、会社の「価値」のはず。
そして、信頼性や社会性などについて、
会社が「現在」もっているイメージを踏まえて(これが「現地点」ですね)
どのように書いたら目的が達成できるか(目的地となります)、
投資家様にメッセージが伝わるかを考えます。
その際に気を付けるべきは、
「出したくない事柄も出す」こと。
経営者は、とかく「こんなことを書いたら投資家に何を言われるか・・」と
思いがちですが、
書かない場合の反応のほうがシビアです。
書かない場合、「あえて隠した」という印象を持たれますから、かえって逆効果。
どのみちわかってしまうことですから、正直、誠実にすべきです。
そのうえで、「どう書いたらネガティブな影響を抑えられるか」を考える。
これがポイントです。