大船中央病院の須藤博先生が企画・運営されているこのカンファレンスでは、毎回2つの病院の先生が症例を提示され、それを全国各地から集まった学生・研修医・医師たちが1症例につき1時間半程かけて検討していくというものです

今回は湘南鎌倉病院の先生と千葉西総合病院の先生が症例を提示されていました

どちらの症例でも須藤先生が始めに宮城征四郎先生の「診断は当てなくてもいいんです」という言葉を引用された通り、「当てっこゲーム」になることなく、学生、研修医、医師が段階的に頭の中で考えていることを披露できるように進行していただけたので大変勉強になりました

自分はどちらの症例でもvital signに関してコメントさせていただいたのですが、まだまだそれらの数値から病態を想像する能力に乏しいことを実感しました

また、各症例の間には須藤先生が恒例の小ネタを披露して下さったのですが、今回は「同じ疾患でも患者によって主訴が全く異なる」といった内容のお話でした

学生が講義で学ぶ「よくある病気のよくある主訴」、「稀な病気の稀な主訴」(学生レベルではしばしばこれらの区別が付けるのが困難ですね)、研修医になるとすぐに直面する「よくある病気のよくある主訴」、「よくある病気の稀な主訴」、指導医クラスの楽しみともいえる「稀な病気の稀な主訴」など、診断の奥深さは計り知ることができません

このようなカンファレンスでは一捻りある症例が提示されることが多いですが、そのような際にも上記のレベルに応じて、鑑別を挙げられるようになることを目標に、これからも存分に楽しませていただきたいと思います

須藤先生、この度も貴重な機会を提供していただきましてありがとうございましたm(_ _ )m
p.s. カンファレンス終了後には病院近くのレストランで須藤先生が「総合診療の出会い系」と称する恒例の懇親会に参加させていただきました

「旨いパスタ,サラダなどにビール,ワインなど飲み放題」も然ることながら、ここでの出会いが将来の宝になることは間違いないでしょう

[場所] 大船中央病院
[参加メンバー] 児玉、藤巻、松本
こだま