1禁断の恋③



その日は突然訪れた。



学校から帰宅しリビングで寛いでいると



グクが珍しく帰ってきた。



私の姿を見るなりグクはそそくさと



脱衣所に走っていった。



どうしたんだろ?



気になって様子を見に行き



声をかけようとしたら、、、



その姿を見た瞬間驚いた!!



怪我をしていて血が出ている



ちょうどワイシャツを脱いだのか



上半身裸になっていた



少しドキっとしたが怪我の方が



心配で大声で声を掛けた






「グク!!その怪我どうしたの?

酷い怪我じゃない!!」





グク

「何でもないよ!」





「何でもなくてそんな怪我しない

でしょ!!手当てするからこっち来て」





そう言い腕を無理やり引っ張って



リビングへ連れて来た





「お願いだから

ヌナには話してよ!!

何があったの??」





グク

「ちょっと友達と揉めただけだよ」





「ただの喧嘩には思えない」





グク

「いや・・・本当

ただの喧嘩だから心配しないで」





「そうなの??」





あまりしつこく聞いても



きっと話してくれないだろうと



これ以上は聞かず



額の傷を手当してる時



グクと目が合う




その時、何故か急にドキっとして



目を逸らした。



今日はこれで2度目。



弟にドキドキしてどうする



そんな思いをかき消そうと



必死だった






つづく