第3章~ジン①




仕事で使う資料で図書館じゃなきゃ


どうしても揃わないやつがあり


あれや、これやと探しては調べとして


黙々とこなし本を戻そうと席を立ち


本棚に向かった。


私が借りた本が1番上の手の届かない


場所だったので辺りを見回し脚立を探す。


あっ!あった!!と駆け寄り脚立に手を


掛けようとした時。


同時に手を伸ばした人がハッ


私はハッとして手を離し相手に譲ろうと


顔を見た瞬間、驚いたアセアセ


その相手とは小さい頃から


近所に住んでいて


小、中、高と一緒で幼馴染みの人キラキラ


名前は「ジン君」


友達が少ない私にとって唯一


身近な存在で気心知れた友人で高校まで


仲が良かった。


けど、大学がお互い別々で同じくらいに


実家を出て、違う町で生活し


会う事もなくなっていた為


数年ぶりに偶然


図書館で出会い驚いてしまった


それはジン君も同じようで目を見開き


無言でお互い見つめ合っていた雷




つづく