仙台の海沿いの、避難所を訪ねることに決めた先輩と私。
まずは、仙台のボランティアセンターを目指しました。
仙台駅からバスに乗り、到着したけれど・・・
あれ?人影が・・・
一人の女性が出てきました。
「あの、ボランティアセンターって・・・」
「場所を変えたんです。」
「あ・・・」
ちょっとがっかりしたものの、とても優しそうな女性だったので、
「あの、私たち東京で芝居をやっていて、それで今回、一つ作品をもってきたんです!」
思い切って先輩が言いました。
その女性は保育園の先生でした。話し合って、よければ連絡をくれるとの事。
やったぁ!!
それからまたバスに乗り、新しいボランティアセンターへ。
所長さんが直接話を聞いてくれました。
そして丁寧に、一つ一つ、避難所の場所を教えてくれました。
忙しいのに・・・本当にありがとうございました!
そして歩き始めた先輩と私。
おっきな地図をかっておいてよかった。
10分位歩いて、一か所目に到着。
ちょっと・・不審者に思われちゃったかな・・・?
一応連絡を残して、もう一つの避難所に向かいました。
しかし歩けど歩けどたどり着かない・・・
「ヒッチハイクしようか・・・」
「引き返そうか・・・」
リュックに入っていたお菓子も、底をつき始める。
雨も降り始める。
歩きに歩いて・・・そして、到着。
中学校の体育館が避難所になっていました。
「あの、わたしたち・・・」
ひとつずつ、話しました。相手の女性はひとつずつ、丁寧に聞いてくれました。
そして、
「何日の何時にしましょうか?」と。
嬉しかった!!!
私は思わず、
「今日、これからでも出来ます!!」と言いました。
「それじゃあ、こどもたちが帰ってくる18:00にしましょう」
そうしてついに、『長くつしたのピッピ』が本番をむかえることになりました。
つづく。