勤務校では以前から、3年生が就職試験対策でクレペリン検査を行っていた。
そいつがなかなかどうして、生徒の性格やらをかなり正確に指し示すと評判で。
内容の解説もしに来てくれると聞き、それなら1年生にもやらせたいと考えた。
それが5年くらい前かなぁ。
課長方針っつーことで、1年部に話を持ちかけて実現し、毎年今くらいの時期に解説もお願いしている。
毎年期末試験の二日目と決め、恒例行事化。
1年部の担任さんも気になる生徒を数名ピックアップして、割当の30分間で真剣に聞いてくれる。
僕は保健課特権つーことで、養教さんたちと一緒に試験監督が入ってない時間はずっと聞いていた。
今年は1年生に気になる生徒が非常に多い。
当然発達障害を疑ってっていう意味だけど、実際こちらの見立てと、記録の上を見ながら解説してくれる業者の方の見立ては本当に一致する。
その中で、早急に外部機関、具体的にはSSW(スクールソーシャルワーカー)という存在なんだけど、そこへつなげたほうがいい生徒が浮かび上がった。
浮かび上がったっていうか・・・
その生徒のクラスは担任がとある事情で学校へ来なくなってしまい、急遽副担任でついてたベテランの分掌課長もやってる先生が、クソ忙しい中担任兼務状態。
もしその生徒の状況を何らかの方法で知ってたら、とっくにSSWにつなげてただろう。
当該生徒にとって不幸だったのは、厄介な担任のクラスに入ってしまったがために救いの手が差し伸べられるタイミングがだいぶあとになってしまったことだ。
それでもとにかく、SSWとは連絡がつき、面談の予定を組むことができた。
今回は、たまたま解説を受ける席に同席してたのでその生徒の情報を得られたが、本来なら学年会で多分出てたはずの生徒情報をその後に行う保健課の分掌会議で拾い上げるんだ。
なんで今回それができなかったのか・・・。
原因はいくつか考えられるので、二学期以降はちゃんとやる。