発達障害に関する話 | 駄馬が行く

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発達障害の定義は

・行動に何らかの異常がある

・その異常が、乳幼児期からあり成人してもある。

・そのせいで生活に支障がある。

3つそろうと診断がおりる。


僕は自閉スペクトラム症にADH的な注意欠陥が入ってる。

生活に支障はあまりなく、診断はおりない。

そもそも検査もしたことないが。

大人になった今もこのせいで苦労してるなんてことはないが、過去を振り返って間違いなく障害特性のせいでやらかしてるという場面がたっくさんある。

勉強した今だからわかるが、勉強してなきゃ未だにやらかしてたこと自体認識してないかもしれん。

傍で注意、いや、せめてたしなめてくれるだけでもよかってのに、残念ながら母親も変わり者だったから、僕は見落とされ、しつけの出来てないうつけな人間に育ったと思う。

親のせいではないが、親を恨むぜ。

もっと叱って欲しかった。



障害になりうる発達の特性自体は生まれつきだが、発達特性があることは親のせいじゃないし、まして育て方がどうとかなんてことは全くない。

でも、どんな大人に育つかは、育て方次第だなと思う。


うちは割と放任だった。畳屋さんで両親とも超絶忙しかったから仕方ない。ほぼ、ばあちゃんに育てられたようなもんだ。

僕は幸い美術に自分の特性がはまったので、これを柱にうまく育ったと思う。

が、しつけがなかったよ。


今思うに、ママが生きてたら、僕は馬鹿なままだった。子供らも、なにしろ筋ジスの長女で手一杯だったから、長男も次男も発達障害に関する手立ては無いままどころか見つけてもらえないまま育った可能性が高い。

再婚したかみさんが、単純に彼女の性格から、僕のおかしさの指摘はものすごいし、子供らへのあたりも凄まじい。

凄まじいのは、僕自身が発達特性があるからそう感じるだけで、彼女自身はやや過剰だがことさらおかしいわけでもない。

逆におかげで、子供らの発達特性が明るみにでた。

この点は、ママが命に替えて僕らに学びを与えてくれたと言ったらきれいなまとめ方になるな。




ところで、診断がおりるかおりないかの境あたりをグレーゾーンというが、これを指して『グレーは薄い黒』と言う人もいるらしい。


ふむ。

世の中に、真っ白な人などいるんだろうか。

みんな薄い黒で、ただその濃度が違うだけ。

そう考えると、確かにグレーは薄い黒だよなぁ。




さらに話は変わるが、仲良し学級とか交流教室に関しても考えている。

僕は今の日本のインクルーシブ教育は、間違った使い方が多い気がしてる。

普通級の中に混ざると良い刺激があるし成長に良いと度々聞く。

ほんとに、そうだろうか?

刺激はある。

が、その子に適した学習環境かどうかは別な話だ。


僕は長女を通常学校に絶対通わせようなんて考えは微塵もなかった。

長女は障害が重いから当然だが、どんな発達障害特性があるにせよ、その子にはどんな学習環境が最も適しているかを客観的に最大考慮しながら専門家が専門知識で判断し、下した結論を重視するのが良いと思うよ。