理由なき創作の話 | 駄馬が行く

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SR400と行く、日本の旅

勤務校は、今日から冬休み。

3年生の作品は、参考作品の預かり品以外返却もしくは廃棄したが、なかにリメイクしたら相当良くなるのがあったので、早速やってみた。




直す前を撮り忘れたから比較できんが、前を知ってる生徒は盛大に驚いてた。

黒色の蓋型背景作り直し。
頂上の星はデザインから変更。
雪の追加。

つまり、肝心要のツリー本体には手を加えてない。
そこは全く完成してる。
作者がツリー以外に費やす時間があまりに短かったのと、本人に完成したところのイメージが足りなくて、そこから逆算した作り込み不足だったわけだな。

これは、どうしようかな。
十分な参考作品だが、作者は誰だ?


もうひとつ。



これは僕ので、生徒が作ってたけどうまくできなくいて、参考までにつくって見せたものだけど、同じようなものでサイズとデザイン違いを二個作った。

今回は本気で作ってるので、何段階もグレード高い。
が、写真撮り忘れた。


3年生で、なにがなんでも成績10取りたい!って言ってるの今年は何人かいて、そのうちの仲良し二人組がまじで毎日遅くまで居残りし、さすがに手の込んだ良いものを作り上げた。当然、10がついた。
それはそれとして、そいつらが迷いながら牽制しながら、モシモシと言い出したことには、
「先生が作ったものがほしい」と。
小さくてもいいからというから、いくつもあるサンプルの一つをもってていいよって言ったら、新しく作って欲しいと。

忙しいんだから無理て断った。事実そんときは成績つけてる真っ最中で、会議も多く、まさに戦場。

でも、実はすぐに制作に入ってた。
だって、小さくたって乾燥時間とかかかるから、直ぐ出来るようなものじゃないんだ。
数日後にもお願いに来たが、名言をしない。準備室は、元々生徒入室禁止だが、やたら入ってくる生徒も多い。
そんとき既に制作中だったので、頑なに入室を断りつつ。


そして、終業式の昨日。放課後に二人を呼び出し、手渡し。
完成はギリ間に合ったが、せめてなにか洒落た袋にでも入れたかった。

片方は、大泣きしてた。

年明けは直ぐに大きな展示会があるし、その後は市展だ。それが終わったころには入試。
作るなら、今しかなかったんだよねぃ。

誰かのためになど、よほどの理由がなきゃ作らんが、よほどの理由って僕の場合は実はわりと多い。
今回は完璧に理由がなかったが、強いて言えば、『欲しがってくれた』ことが理由かな。