最近の週末は再びチェゲバラに関する書き物を読み漁っています。

 

ゲバラはアルゼンチンの医師でありながら何故キューバ革命に身を投じ、そしてボリビアで命を落としたのでしょう?

 

発展途上国の国造りに尽くした外国人は歴史上数多く存在します。明治時代の日本にも私自身尊敬すべき外国人技師や知識人が多いです。

 

ゲバラとこれら“お抱え外国人”との決定的違い、その一つが動機だと思います。

 

製鉄造船顧問技師フランソワ・レオンス・ベル

 

例えば明治期のお抱え外国人フランソワ・レオンス・ベルは技術的な貢献と言う意味ではとても偉大ですが、年報7000万円(現在換算)を得ていたと言われます。

 

一方、当然ながらゲバラは報酬など得ていません。ではゲバラを突き動かしたものは一体何か。

 

この問いに対する答えになるような一文があります。1958年にカストロ率いるキューバ革命軍の拠点、シエラ・マエストラで同胞のアルゼンチン人ジャーナリストが行ったインタビューです。

 

「君はなぜキューバに居るんだ」という率直な質問に対し、ゲバラは「アメリカ(中南米の意味)を独裁者から解放するには、独裁者を打倒すること、それがたった一つの方法だからだよ」とこれまたストレートに応えています。打倒と言うのは勿論、革命の大義に命を懸けて戦うということも意味しています。(以下は原文です)

 

Jorge Masetti(ジャーナリスト): ¿Por qué estás aquí?

Che Guevarra: Estoy aquí, sencillamente, porque considero que la única forma de liberar a América de dictadores es derribándolos. Ayudando a su caída de cualquier forma. Y cuanto más directa, mejor.

 

もし仮に私がこのジャーナリストに同じ質問をされたらどうだろうか。「君は日本でなくて何故遠く離れた中南米の、しかも、発展途上国に居るんだ」と。

 

率直に言って小市民の私にはとても「命を賭して中南米の発展途上国の貧困その他の社会問題の撲滅と戦うためだ」とは答えられない気がします。

 

しかしながら、発展途上国での仕事、いや、仕事を超えて生活全般の中で、問題に直面した時、必ずこのゲバラの言葉を思い出し、自分を奮い立たせるようにしています

チェの生き方は今の人々の支えにもなる。そんな気がします。