先日、Kさんの衝撃的な日常を知った私。

 

どうしたもんかと思ったけれど、

やっぱり避けることはできないし、けど

本人が話したくないなら話さなくてもいいか、とも思い

よくわからないから、

とりあえず話題を振ってみることにした。

 

あの、赤ちゃんの次の夜、

寝かしつけをしている時、普段通り電気を消してすぐに

顔を隠して見ないようにしているKさんに、

今日もいるの?と聞くと、うん、と答えるKさん。

 

今日は何がいるの?と聞くと、また赤ちゃん、と言うので

昨日と一緒?と聞くと、そう、と言う。

今日も泣いているの?

うん。

 

相変わらず、何も見えない私だけれど、寝ている向きからして

Kさんの顔が赤ちゃんのいるドアの方に向いているので、

場所入れ替わる?と聞くと、大丈夫、と。

 

そして私に背中を向けると、

こっちには友達がいるから、と言う。

 

ん?なんの友達?

おばけの。

 

えっ?おばけの友達いるの?

いるよ。ニュージーランドから一緒に来たんだよ。

 

そうなの?全然知らなかった。

そうだよ。

たくさんいて、飛行機の後ろの空いてた2席に

みんな座ってたんだけど、2人だけ座れなかったから

Mummyとぼくの席の前に立ってたんだよ。

 

後ろの席、空いてたっけ?

そうだよ。

(そうだったっけ…)

 

そんなにたくさんいるの?

うん。

 

そのおばけの友達とは、お話するの?

するよ。

 

いつ?

おやつの時間とか。

 

保育園で?

うん、家でも。

 

じゃあ今日もしてたの?

そうだよ。

 

全然気づかなかった。

だって小さい声で話すんだもん。

 

へぇ…

 

そして、こっちにはおばけのお友達がいるから、と

腕枕をして伸ばしている私の腕を折り曲げるKさん。

 

そこにあったブランケットが欲しい、と言うと、

ちょっとごめんね、と言いながらブランケットを取ってくれた。

 

ついでに気になっていつから見えているのか聞いてみたけど、

すでにばぁばに、ニュージーランドでの事を聞いていたらしく

おむつ変えるときに天井にいたのを見て笑ってたんだって、

と言うので、それ、覚えているの?と聞くと、

ばぁばが言ってたから、との答え。

 

結局いつから見えているのかはよくわからなかったけど、

お友達がいて、怖いだけじゃないんだ、って

なんだか少し、ほっとした。