Kさんが保育園に通い始めて2ヶ月くらい経った頃、
私は送り全部とお迎えの一部をやってきて、
行くたびに少しずつ園の様子が見えてきた。
その中で気になったのは、園の遊具が極端に少ないこと。
それに園庭が広めなのはいいんだけど、
なんだかがらんとしているところ。
ニュージーランドでは、保育園でも幼稚園でも
はたまたプレイセンターでも、
最低限決められた遊び道具を置かなければならない。
それは多岐に渡り、
絵画系、工作系、組み立て系、科学自然系、水遊び系、
おままごと系、ドレスアップ系、体を動かす系、音楽系、
パズル系、そして本の種類からマオリの伝統品まで
どんなものを最低どれくらい置かなければならないと
事細かに決められている。
その中からローテーションをしているのだけれど、
今週はドレスアップ系を仕舞っておままごと系を出しておこう、
とかは出来ない。
どの系統の遊びも、いつでも誰でもやりたい時に
アクセスできるようにしておかなければならない。
けれど、リストにある全ての物を
常に出しておかなければならない訳ではなく、
ドレスアップ系なら、数を絞ったり、
大きな布を用意して、子供の想像力、創造力を
広げるような工夫することは認められている。
(そういう所が園の特色となる)
それに、使いたいものが仕舞ってあったとしても、
いつでも誰でも頼めば出してもらう事が出来る。
そんな環境しか知らなかった、
というか、それが当たり前だったから
向こうで(12園くらい)保育園を見学しに行ったときは、
どんな遊具があるのかは全く気にしていなかった。
気にしたのは、先生や園の雰囲気とか、
園庭の広さや遊具などで、Kさんの通ったkindyは、
先生の雰囲気も良く、園庭は大きな木に囲まれていて、
ブランコに滑り台に砂場にbike trackに、
登れる遊具にmud kitchen があり、
更に小さな畑に芝生エリアまであって、
Kさんお気に入りの園庭だと一目で気に入って
即決したくらい。
(最後の最後に見学した園だったけど)
それだけ遊具があるから園庭だって広いんでしょ、って
思いがちだけど、広さは多分、今通っている保育園と
変わらないか、むしろ小さいかと思う。
kindyに比べて今通っている保育園の園庭は
がらんとしていて、どちらかと言うと学校の校庭みたい。
奥に水を流せる川もあって、
Kさんは気に入ってくれるかと思ったけど、
最近は外へは全く出ないらしい。
確かにボールを蹴ったりするには、kindyはsoft fallのために
ほとんどのエリアにbarkが敷き詰められていたから
今の保育園はそういう意味では場所があるので、
ボール遊びはやりやすいと思う。
けど、人混み嫌いなKさんには、
少ない遊具はどれも混み合っていて、遊びづらいみたい。
この間、保育参加させてもらった時に、
外好きのKさんが外で遊んでないって聞いてたから
一緒に外へ行こうって誘ったら、
園庭の隅で水道から流れ出た水で泥遊びを友達とやっていた。
私としては、当たり前の姿だし、
そうなるよね、って感じだったけど
先生達が、泥遊びしてるの初めて見ました、って驚かれて、
泥遊び好きなんですか、って言うから、(ひぇ〜)
砂場なんて、何にも言わなければ一日中遊んでます、
でもここは、砂場に人が沢山いるから
砂場じゃなくてあの場所なんだと思います、って。
そんなことを答えながら、
私の保育園選びは間違っていたんだろうかって
思わずにはいられなかった。
良かれと思って選んだつもりが、
やっぱりKさんが気に入ったと言った園庭のあった
もう一つの第一希望の保育園にした方が良かったのかも。