名前の遍歴 アメリカ人はNaokoが発音できない!? | エンタメ通訳が教えるクリエイティブな業種の英語:English Gateway

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伝えたい事があるから英語が変わる。
英語アウトプット パーソナル・トレーナーの宮本菜穂子です。
下の名前は「なおこ」と読みます。
名前の由来は、堀辰雄氏の同名小説から来たそうです。
特に内容に感銘をうけたわけではなく、「タイトルにあった名前が良かったから。」と父がその後教えてくれました。「ジャケ買い」でなく「ジャケ決め」です。(原作を試しに読んでみましたが、自分の趣味ではなかったようです。) 堀辰雄氏の同作品は、スタジオジブリでも「風立ちぬ」という作品でご存知の方も多いかと思います。
 
 
 
父方の祖父、祖母には「なほちゃん」と呼ばれていましたが、それ以外の親戚には「なおちゃん」と呼ばれています。 どっちが本当なのかは、もはや不明。 (笑)
というのも、両親は出生届にはふりがなをふっていなく、親戚も好きに解釈し、両親も特にどちらとも訂正せず、こだわりもなかったようです。
5歳の時、父の転勤でカリフォルニア州に引っ越す事となり、その時初めてパスポートを作ってもらいました。そこにはローマ字で「Naoko」と表記されていたので、こっちが両親の意図した名前だったのだろうと思って使っています。
ただ、アメリカ人は、このAとOの間にYを入れないと発音できないんです。
なので、日本語話者でない人が発音すると「NAOKO」というつづりは「nayーYOHーkoh」という音になります。
この、「英語にない音の連鎖」というのが、とても覚えにくいらしく、スペルでもみんな迷走してくれました。Neyoko やNayoko、Miyoko、Naoki、Naoto (ここまでくると性別変わってるし…) いろんな名前に変換されたりしました。
原因は、AとOの間に子音がないこと。
英語で1音節の言葉にOAはあってもAOがほとんどないんです。
(Chaos、chaotic, くらいしか思いつきません…)
学生時代は、出席確認で名前を読み上げるたびに、自分の呼ばれる番だとわかりました。
私の名前の前には、いつも先生が詰まって、シーン、と間ができるからです(笑)先生が読む前に手を挙げて「nayーYOHーkoですか?」と自分で聞かないとならないほどの難しさなようでした。
 
社会人としてフリーの通訳になった時も、名前の苦労は続きました。事前に名刺もお渡しし、自己紹介もちゃんとして、2週間一緒にツアーで日本を回り、毎日打ち合わせや、会話をしていた人でさえもなかなか名前を憶えてくれません。帰りの空港で「君がいてくれて、本当に助かった。ありがとうね!ところで、君の名前、何だっけ?」と言われた時には、アテンドしていた出国ロビーでずっこけました。
 
それから仕事では、通称を使おうと決心。Naoと短くしてもNow(今)になるので怒られてる感じがするし、全然違う(たとえばStacyとか)でもなんだかねー。同業通訳さんにはショートカットの尊敬する先輩で通称Spikeとかカッコいい通称を自分のものにしている方もいらっしゃいました。でも、自分にはそこまでキャラもたってないし…
で、散々悩んだ結果、外国にもある名前で、自分の名前に一番近い「Naomi」にを試してみたところ、まぁ、皆さん、一発で覚えてくれるようになり、正直、驚きました。 自分の本名はインプットされにくい音節のつながりが原因なのだと。
 
それ以来、通訳現場では外国人にはNaomiと伝えているのですが、日本人が手元に持ってる書類に「ナオミ」なんてどこにも書いてないから、日本人スタッフの間では、「誰?」となって、説明しなければいけない機会も何回かありました。
 
Naomiと名乗るメリットはもう一つ。
自分の脳の仕事スイッチボタンになっているのです。
"Hi, please call me Naomi. I'll be your interpreter today." と言いながら、握手を求めると、自然に英語脳が起動します。
(自己紹介なのに、My name is... を使わないのは、あえて、このバックストーリーがあるからです。)
 
2020年になった現代では、外国の名前をそのまま発音するというムーブメントも広がっているようなので、今だったら「NAーoーko」という発音にこだわってもいいのかもとも思っていますが、また覚えてくれないだろうけどなぁ…(笑)。
 
皆さんは自分の名前、自信を持って相手に自分をアピールできますか?
 
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