ひどい環境を抜け出すために、英語の勉強を開始しはじめた矢先のことだった。
リストラが本格化した。
通常の退職金にかなりの上乗せされ、転職支援のサービス付き。条件としては悪くない。
早期退職し、退職金を元手に留学する、転職する、起業するなどいくつかの選択肢を考えながら、会社を辞める気持ちは固まっていた。
退職準備、留学先や転職の情報を集め始め、退職の意思表示をする締め切りがおよそ1か月後となったタイミングで、
体が壊れた。
あまりに体調が悪く知人の紹介で病院に行った。その病院では手に負えないと、紹介状を書くからそのままその先生を訪問しろ。
連絡は入れておく。かなり緊急のようだ。このまま車で行っていいのか迷ったが、そのまま車で30分ほど走った先の病院。
到着後問診などしながら、優先的に検査開始。
緊急手術するかどうかの瀬戸際、内臓が炎症を起こして全域に広がっていた。
えらい剣幕で即入院を言い渡された。用意したいから家にいったん帰りたいといったが、
死にたくなければ言うこと聞いておとなしく入院しろ。絶対安静だからな。
口が悪い。口が悪く強面だがどこか愛嬌のある先生だった。
そのまま即入院。文字通り着の身着のまま。着替えもない。
3週間病状が安定せず、先が見えない状態で最後に化学療法でようやく炎症が少し収まった。
結果1か月の入院。
病気の体で転職しても採用されるはずもなく、留学も行ける状態ではない。
早期退職は叶わず、会社は空中分解し事業が切り売りされ、処遇も当然悪化した。
体を壊し、いろんな未来が吹っ飛んでしまった時、
ここが英語学習の原点かもしれない。
中学、高校、大学、社会人。。。
英語がしゃべれるようになれたらいいなぁ、という気持ちは常にあった。
英語力が身に付き始めたときも確かにあった。
今に満足して将来を軽くみていた、、、あるいは、
先に不安があるのに足元しか見ていなかったんだろう。
将来に不安を感じ始めたときに、やろうと思ったときに動いていればもっと違った人生だったのではないかと思う。
体を壊すまでパワハラに耐える必要なんてなかっただろうな、と思うときがある。
けれど、それもこれもひっくるめて今がある。
海外留学することもなくサラリーマンでも時間を作りだして、習得することはできる。
ただ、英語は続けるのがなかなかしんどい。
始めたい、やり直したい、もっと上達したい。
経験上、こういう気持ちを持った時が始めるタイミングだと思う。
今までの経験を活かして、そう思っている方をサポートしたい。
つらいことも、楽しいことも、挫折しそうな気持もサポートしたい。
新しい未来、可能性を切り拓くサポートがしたい。
だから英語コーチになった。
いつ使うかわからない、その不安はわかる。かつて一歩踏み出せない自分がそうだったから。
使えるようになっていくに従い、やりたいことが増える。なりたい自分や将来どうなりたいかが見えてくる。
だから、思い立ったら始めてみてほしい。
英語に限らず、自分のやりたいことに時間を割く、お金をかける。
自分への投資も大事だと思う。自分は若いころは自分への投資を意識していなかったから。
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
これはApple創始者のSteve Jobsのスピーチの一節。
あなたの時間は限られている。他人の考えに流されて、他人の人生を生きるようなことをして時間を無駄にするなよ、みたいな感じ。
本当にしたいのなら、その声にしたがって突き進むのも大切、という解釈も個人的にはしている。
チャレンジしなかったことは、後悔したり心に棘がささったままになる。
自分がそうだったから。
よりよい人生を、そう願うばかり。
思いのほか長くなってしまいました。
最後まで読んでいただき大変ありがとうございます!