こんにちは、
今日は何に幸せを感じていらっしゃいますか?
「子どもオンライン英会話KIDS 1-on-1 」を受講してくださっている子どもたちの日記を読むのが毎日楽しみなんです。
新体操の競技会に出場した時のドキドキを書いてくれたり、朝のルーティンを書いてみたり、日本のお菓子を紹介してみたりと様々な工夫をして書いてくれる小学5年生の女の子。
「家の近くの川を見に行きました。橋の上から川を眺めると水がきらきら輝いてとてもきれいでした。鮎などの魚を釣っている人たちもいました。」と詩的で情景がありかりと浮かぶような日記を送ってくれる中学1年生の男の子。
実はここに英語力アップの秘訣があるのですが・・・それはまたの機会に。
子どもたちの個性あふれる感性にふれられる仕事ができていることに幸せを感じます。
さて、子どもの英語学習に関わっていると、「留学」のご相談を受けることもあります。
将来、子どもが留学したいと言った時に、英語力が無いからという理由で諦めて欲しく無い。
そのためには、今からどんなことをやっておくべきか?
小学校や中学校から親子で現地へ行って留学させることを考えているが、そのために必要な英語力をつけるには何をすればいいのか?他の教科の情報もできるだけ欲しい。
「これさえやっておけば大丈夫!」というものは無いのか?
と焦りや不安はつきないですよね。
実は、海外留学を視野に入れている場合の子育てにおいて、
幼児・小学生のうちに身につけておいて欲しい「大事なこと」があるんです。
トライリンガルの娘を育てた私から、申し上げたい「大事なこと」です。
それは、Grit = やり抜く力 です。
そして、もっと「重要」なのが
Heart = 心 です。
それは何か?というと、
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「もはや、英語って話じゃ無いよ!」ということなんです。
「もはや、英語って話じゃ無い」ってことが腑に落ちれば、
「子どもは留学したいと言っているけど、いったいどのくらいの英語力があれば授業についていけるんだろう?」というのが、
→「うちの子にはこれがあるから大丈夫!」
と心配が無くなって
「将来英語ができないことで、子供の選択肢を狭めたくない。そのために何をすればいいんだろう?」と情報収集に明け暮れていたのが、
→「無理に頑張らなくていいんだ。家庭でごく普通にできることをやっていればいいんだ」と安心できるようになります。
「だれか、正解を教えてーーーーーー!」
という迷いから解放されます。
そのために必要な鍵が3つあります。
① 話す力
② 読む力
③ わかる力
① 話す力
これ、実は、英語の話す力ではないんです。
お子さんは、学校から帰ってきて、今日あったことをお母さんに話してくれますか?
お母さんは、手をとめて向き合って聞いてあげていますか?
私は12年間、公立の小学校で英語活動のお手伝いをしてきました。
(お手伝いとは名ばかりで、実質全てを担っていましたが😅)
その中で、自分の意見を自分の言葉で人に伝えることが、簡単ではないお子さんをびっくりするほど見てきました。
その原因としては、日本の学校教育の中で「正解か不正解か」で判断される問題が大多数を占めると言うこと。そこには知識の詰め込みだけで、「考える」ということがありません。
2020年の大教育改革で、やっと「考える」ということに重きが置かれた学習指導要項が出されましたが、実際の現場ではまだまだ定着には程遠いです。
英語の授業で、自分の考えを述べるところでさえ、
「先生、これあってますか?」とほとんどの子どもたちが聞きにきます。
私「これは、あなたの考えなんだよね?」
子「はい。」
私「それならこれでいいですよ。」
子「え?いいんですか?」
私「いいですよ。とってもいいと思いますよ。」
子「本当にあってますか?」
私「あってるもあってないも無いんですよ。あなたの考えがあることが大事なんです。」
こういう会話を何度繰り返したことか・・・
しかし、英語圏の教育はどうかというと、
自分の考えをバシバシ主張しなければなりません。
そして、相手の意見も尊重した上で、それに対する意見を述べ合って討論する。
だから、留学を考えていらっしゃるのであれば、
「自分の考えをまとめて相手に伝わるようにお話する力」が絶対不可欠なのです。
これは、いきなり英語でやる必要はありませんし、
それでしたら英語に苦手意識のある親御さんでもすぐに始められます。
お子さんが小さい時から始めることができます。
それは、親御さんが、まずお子さんのお話をよく聞いてあげるということ。
「それから?」「そしてどうなったの?」と、
お父さんやお母さんが、自分の話を喜んで、興味を持って聞いてくれると思ったら、お子さんは安心してどんどん話すことができますよね。
そうして、お話がたくさんできるようになったら、
「どうしてそう思ったの?」とか、
「じゃあ、どうしたらいいと思う?」とか
考えを深められるような質問をしてみるのもいいですね。
まず、自分の考えを、日本語で、のびのびと話せる環境を作ってあげることが
英語のエッセイやプレゼンで必要とされる論理的な思考とアウトプットの基になるのです。
② 読む力
ご家庭でお子さんと一緒に絵本を読んだり、読み聞かせはしていらっしゃいますか?
または、お子さんは本を読むのが好きですか?
これは、英語の本でなくても、日本語の本でもいいです。
読書の習慣がご家庭にありますか?ということです。
英語力というと、とかく「ペラペラ」ということが言われます。
それが、留学ということを視野に入れた場合、「読む力」がないとお話になりません。
「読む力」がないと、そもそも教科書が読めないですよね。
教科書を使わないところも多いようですが、その場合も、それに代わる先生独自の教材がありますので、やはり読めないと、お子さんが苦労するかもしれません。
実際、いわゆる「ペラペラ」だと親が思っていた小3の子が現地校に入って
「英語力が低いので、学年を下げたほうが良い」と言われて
「そんなはずはない!」と抗議したところ
「なぜなら、お子さんは会話はできても、読めないので、学年相当の授業にはついていけません。」と言われて愕然としたという話を聞いたことがあります。
日本の学校教育では、つい数年前まで、英語嫌いを作らないという考えから「小学校英語で文字を扱ってはいけない」と言われていたほどで、そのせいで、多くの子供達が中学校になっていきなり英語の読み書きをしなければならず、本当に苦労しています。
先日も、ご相談を受けた中1のお子さんが「英語の教科書を読むのは難しいです」とおっしゃっていました。
そういうことを聞くたびに、早くから読む練習ができていればなあと、やりきれない気持ちになります。
英語での読む力をつけさせようと考えた時に、私たちのような「英語を教えるプロ」でしたら、順を追って、最速最短で「読む力」がつく方法でやってあげられるのですが、
ご家庭でと言う時には、オックスフォード・リーディングツリーなど、読みのレベルによって細かく設定されている本を使うのもひとつのやり方です。
しかし、これをお子さんだけにやらせようとしても、多分うまくいかないと思います。
やはり、ご家庭でお父さんやお母さんが英語の本に親しんでいるとか、
たとえ英語が苦手でも、「一緒に読んでみよう」と楽しい読書環境を作ることで
お子さんは遊びの延長として、なにより大好きなお父さん、お母さんと触れ合えるかけがえのない時間として「読むこと」が習慣になっていきます。
日本の教育においても、読書量に比例して学校の成績も良いということがあり、読書が奨励されているように、本を読むことで多くの知識を得たり、実際には体験できないことを追体験することができます。
これが英語でもできると、得られることが何倍にも増えますね。
英文を読むことに抵抗を感じなくなるということは、とても大きな意味を持ちます。
実は、冒頭の「子どもオンライン英会話KIDS 1-on-1」は、
その「読む力」を特に重視したプログラムです。
世界に羽ばたくには「読む力」にささえられた「本当の英語の学力」が必要!
という切実な思いから、英語界のカリスマ講師イムラン先生と立ち上げました。
小学校3年生ぐらいで英語0からでも、6ヶ月で、中学校2年生ぐらいの英文は読めてわかるようになりますので、そのくらいの力がつけば、あとはどんどん多読をしていけばOKですね。
もちろんそれに伴って「英語で話す力」がつくのは言うまでもありません。
③ わかる力
「わかる力」とは、勉強の基本。
どういうことかというと、
自分が勉強したことのどこがわかっていて、どこがわかっていないのか?
が、わかる力ということです。
どこがわかっていないのかが明確だと、その後どうすればよいのかがわかりますよね。
自分でしらべるとか、人に聞くとか。
「勉強が苦手」というお子さんは、実はこれが自分でもよくわかっていないことが多いです。
何がわからないか?どこがわからないか?がわからなくて、ざっくり「難しい」「わからない」
となっている。
だから、どうしていいかわからなくてそのままになってしまうし、
わからないところを「話す力」がなければ、伝えられなくて、
お父さん、お母さんが教えてあげたくても教えられない。
先生にも伝えられない。
で、どんどん「勉強が苦手」が進んでいってしまうのですね。
そのためにも、お父さんやお母さんが「聞いてあげること」が大切です。
「今日はどの教科が楽しかった?お母さんに教えて。」
と言ってお子さんに教えてもらう。
お話することで、理解も深まりますし、
「あれ?これはどういうことだったっけ?」と
自分で気づくこともできますよね。
そうすると、「わかる力」が育ちます。
その大前提として、安心してお父さんお母さんにお話ができる環境があることが、なにより大切です。
そういう環境が自分にはあると信じられるお子さんは、安心して何にでも挑戦していくことができますし、たとえ失敗しても「じゃあどうする?」と考えて、やり抜くことができます。
そして、自己肯定感が高いので、折れない心を持っています。
また、自分がわからないこと、できないことは、素直に協力を仰ぐことができるので、自然と周りの人に可愛がられます。
この「やり抜く力」と「心」が育っていれば、
自分に英語が必要だ!と思った時に、自分から学びにいくので、やらされる勉強の何倍もの速さで吸収し、習得することができるのです。