埼玉県越谷市の英会話スクール 

クイーンズイングリッシュスクール

大袋校(東武スカイツリーライン大袋駅 徒歩10分)

 

オーナーのゆかりです。

本日もお読み頂きありがとうございます。

 

先ほどインスタにあげた、うちの生徒 Rくんのお話です。

思い入れが強くて、かなり長文になります。

 

彼がクイーンズに入ってきたのは、まだ低学年の頃でしたが、

英語の幼稚園(いわゆるプリスクール)を卒業し、ネイティブの子どものような英語力を持て余す彼は、なんとか私たちのグループレッスンに入ったものの、いつもネイティブ先生の補佐的な役割(笑)をしてくれていました。

レベルが高すぎて、プライベートレッスンという手もありましたが、当時のスクールは今以上にキッズクラスがいっぱいで、空いている時間がなく、彼もグループレッスンが楽しいということで、そのまま通ってくれていて。

4年生の時には、2級を取りました。

うちの指導ではなく、英語がペラペラで世界中を飛び回っていた素敵なお父さんとの努力の賜物でした。

 

もうその時点で本当にすごい彼です。

英検2級の内容は、大人向けです。ライティングで聞かれていることも、小4でどこまで理解できるか・・・彼の場合は素質としても恵まれているなぁと感じます。

 

そのお父さんと私は、私も一応グローバル企業に勤めていたので経験として共感できることもあり、折に触れて仲良くお話させていただいていました。お母さんもフランクで可愛らしい人で、お話するとおしゃべりが止まらず・・・笑

そんな風に、家族で仲良くさせていただいておりました。

 

中学生になり、彼が準1級を取りたいと相談がありまして。

もう、私がギリギリ担当できるレベルに上がってきた彼に、少々焦りつつも、準1級の筆記のトレーニングでプライベートレッスンをやったり、金曜日夜に新設した英検クラスに通ってもらい、準備をしていきました。

 

しかし、そこは準1級。簡単ではありません。

チャレンジはしていましたが、何度か不合格をいただきました。

 

そしてそのあと。

あの仲良かったお父様が、病に倒れまして・・・

詳細は書きませんが、実はお亡くなりになりました。

何度かお見舞いに行かせていただきましたが、私がお話するときは元気でいつものお父様だったのに、

急に・・・

また、何かある度に電話をしてくれるRくんのママのことを思い、

「私はRにもRくんママにも頼られている、しっかりしていなければ」という気持ちがありました。

涙を見せたりしてはいけないという思いがありました。

 

お父様が亡くなった日は、彼の準1級の合格発表の数日前でした。

私たちは、あと数日、Rの結果を知りたかっただろうと、天国にいるお父様の無念を感じました。

祈るように、合否を待ちました。

残念ながら、その回も不合格。

天国のお父様に謝りました。

 

次は、合格させたい。お父様のためにも絶対にやらなければ。

そんな思いを胸に、お線香をあげさせてもらいに、お宅にお邪魔しました。

お話の中で、改めてなぜ準1級を今取りたいのか(通常私の指導では、大学合格を目指す高校生がメインだったので)

聞きました。

 

そして、

「準1級をとったら、入学金や授業料が半額になる高校があり、父も亡くなってしまったので、母の負担のためにも、どうしても取りたいんです。」

 

という、彼の言葉を聞きました。

 

私の内心は、

実は全身で泣いていました。

だけど、それは今立場としてできないこと。

 

「そうだったんだね!めっちゃ親孝行じゃん!!じゃ次こそがんばろw」

と、いつものように茶化した喋りで、楽しくその時間を過ごしました。

 

帰り道、

えらいな・・・

と泣けるとともに、昔の自分を思い出していました。

 

彼ほどえらくも立派でもありませんが、学生の頃の自分です。

 

小3の時両親が離婚して、母子家庭になりました。

いろんなことを我慢しなければならない苦労、お金がない大変さを、8歳から感じ始めました。

お父さんがいなくなり、お母さんが全てやっている姿、仕事から帰ってきて疲れて泣いている姿、

長女の私は、全て見てきました。

母に迷惑をかけてはいけない、お金のかかることをやってはいけない、

私のそれからの選択肢には必ずそのアイディアが入っていきました。

ですから、高校はもちろん公立ですが、大学にも私立というのは考えられず、憧れている大学も実はありましたが、

行きたいとも言えず。

浪人はさせてもらえず、大学は受験料の関係で1校のみ。滑り止めなし。国公立前期日程1回のみ。

私の18歳のチャレンジでした。

 

※正確にいうと、「させてもらえず」ではなく、してはいけないと自分で思っていました。

「予備校なんて自分は通ってはいけない」

「滑り止めなんて受験料が払えないから受けてはいけない」

「私立なんて行きたいと思ってはいけない」

 

でも、どうしても大学進学だけはしたかったので、当時の偏差値からかなりランクを落とし大学を選びました。

当日の受験も実力を出せたようで、上位で合格し(その後教授に聞きました)、

入学金免除、授業料免除を受け、ほぼ無償で大学を卒業しました。

 

 

そのような過去が一気にフラッシュバックし、

Rの気持ちが痛いほど分かり・・・

 

あの時の私に全ての人生がかかっているような気持ちがあったように、

今この彼を必ず合格させて、彼が行きたい高校に行ける道しるべの役に立つ、

私の中に改めて強い思いが生まれました。

 

 

そして!

それからの!!

 


この合格なんです。

この賞状なんです。

 

彼の努力が報われました。

偉業です。

準1級ですよ??プリスクール上がりだから取れると思ってます?違うんですよ。かなり難しいんです。

本当に頑張ったと思います。

 

そんな彼にまた感動をいただいて、天国のお父さんにもお話ができそうです。

ありがとう。

 

ちなみに、1級とか目指しちゃうときはもうセンセとレベルが変わらなくなってくるから、

お願いだからあと数年は取らないで、もうちょっとゆかり先生の生徒でいてね笑←どういうお願いw

そしてコロナが落ち着いたら、賞状の写真センセも写るからね!!

R、心から尊敬してますキラキラ