こんにちは。
本日は浪人について書きたいと思います。

この春浪人が決定した人へまず言いたいことは、「なぜ浪人することになったのか」という理由を考えてから勉強をスタートして欲しいということです。

浪人生にも色々なバックグラウンドがあると思います。どこも受からなかったから浪人するという人もいれば、滑り止めは受かったけれど行きたくないから浪人するという人もいます。


しかし、なぜ滑り止めしか受からなかったか、あるいはどこも受からなかったを考えましたか?次は、私が出会ったある浪人生の話です。



彼は、いわゆる進学校に通っていて高校3年間成績上位者でした。クラスも上位者クラスに入っており、難関大学志望でした。
しかし、彼は浪人することになりました。彼は、「滑り止めに受かったが行きたくはなかった」から浪人すると言いました。では、なぜ滑り止めしか受からなかったのか、彼に答えを出すように言うと、「学校の課題が多すぎてやりたい勉強が出来なかったから」だと言いました。

私立進学校にありがちなのですが、学校だけで受験は突破できる・予備校はいらないなどの文言を掲げ、生徒に課題を出しまくることがあります。そうして自分の勉強が出来ないという子は多いようです。上の例の彼は、「自分がやるべきことがわかっている」にもかかわらず、学校の課題をやらなくてはいけないというジレンマに陥ってしまったようです。

そこで、彼は浪人中予備校には通わず、自分の課題をしっかりとこなしました。(モチベーション維持のために単科で予備校講座を2コマほど受講はしていましたが)




さらに、彼の受験校にも問題がありました。彼が現役で受けた大学は、


早稲田(国際教養)
慶應(文)
上智(英文)
上智(ロシア語)
成城(英文)
駒沢(グローバル・メディア・スタディーズ)

でした。
彼の模試の成績からみると、実力よりはるか上の学校+滑り止めという構成でした。上か下かという極端な受験パターンでした。中間地点(MARCHなど)を受験していませんでした。


MARCHぐらいの実力はあったのに上位校を受けすぎた結果、不合格をもらうことになってしまいました。


そこで、浪人時の出願は上・中・下バランスが取れた受験校を勧めました。

受験校を増やすと、過去問をたくさん解かなくてはいけないと錯覚する人が多いですが、

真の実力さえ身につければ過去問は数題解くだけで平気です。「〇〇大学の英語」などというものは存在しません。どこの大学でも通用する読解力を身につけることが、当塾の指導方針です。

話がそれましたが、浪人時の彼の受験校は

上智(英文)
上智(ロシア語)
立教(英米文)
法政(英文)
明学(英文)
日大(経済)

でした。いずれの大学も合格しました。彼は、過去問は上智と慶應(出願のみ)以外解いていなかったそうです。





彼は一例ですが、浪人生はなぜ浪人することになったのかをきちんと考えましょう。さらに、受験戦略もしっかりたてないと、同じ過ちを繰り返すことになります。どうしても行きたい大学があるなら今から死ぬ気で頑張らなくてはなりません。「眠い、疲れた」などと言っている暇はありません。予備校に通うだけで満足しても無意味です。自分で考える力をつけましょう。そのお手伝いは私がいたします。