英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は「"once upon a time"の2つの意味」をまとめたいと思います。

 

"once upon a time"と言えばある決まった訳語を覚えているのではないでしょうか?その場合、もう一つ別の意味があるのは知っているでしょうか?今回は"once upon a time"の2つの意味を確認してみます。

 

では『ロングマンExams英英辞典』で意味を見てみましょう。

 

"once upon a time"

 

a) at a time in the past that you think was much better than now

 

ex) Once upon a time you used to be able to leave your front door unlocked.

 

b) a long time ago - used a the beginning of children's stories

 

まずb)の方から見ていくと、よく知られている「昔々」という訳語になるものですね。昔のことで、子どもの話の始まりで使われるとあります。この意味がロングマンではb)で示されていることを一つおさえておきましょう。

 

次にa)の方を見てみると、過去のあるひと地点でいまよりもより良かったと思うとあります。b)と同じく過去のことですが、こちらはいまよりも良かったニュアンスがあります。

 

a)の例文を見ると、"Once upon a time"で良き昔のことを示してから、そのころは表のドアを施錠しないままにできたものだとあります。ここでは昔は安全性に心配がなかったということでしょうか?昔は鍵をかけなくても大丈夫だったということが考えられそうです。でもいまはそうはいかないということでしょう。

 

このように"once upon a time"には2つの意味があります。ポイントは「昔々」に当たるb)の意味が2つ目に来ていることです。つまり使用頻度的にはa)の意味の方が高いと考えられそうです。

 

これは考えてみればわかるように、子どもの話やおとぎ話の数は限られていて、b)の意味はそのときにしか出てこないということですね。一方a)の意味は良かった昔を振り返るときにいつでも使えるのでb)よりかは使う機会が多いのではないでしょうか?

 

英和辞典ではb)「昔々」の意味が最初に来ているものが多いみたいでロングマンとは少しズレがあります。もしかしたらこれは日本人英語学習者が出会う"once upon a time"の意味が「昔々」の方が多いということかもしれません。

 

"once upon a time"「昔々」のイメージが強いですが、もう一つ別の意味があることをおさえおきたいですね。

今日は「"look for"の対象は?」をまとめたいと思います。

 

"look for"は中学で習う基本熟語ですね。"look"だけでなく"look for"というつながりになることで"look"とは違う意味になることに新鮮な驚きを覚えた方もいるかもしれません。

 

英語や外国語を習い始めた時はいろいろなことが初めてで不思議に思うことが多くありますが、学習を続けていくとだんだん新鮮さや驚きが少なくなってきてしまうのは少し残念な気がします。でも逆に言うとそれだけ学んでいる英語や外国語に慣れてきているということかもしれません。

 

今回は改めて"look for"を取り上げ、実はこういう意味があるという小さな驚きにつながればと思います。

 

では『ロングマンExams英英辞典』"look for"を見てみましょう。

 

"look for"

 

to try to find something that you have lost, or someone who is not where they should be

 

ex) I'm looking for Steve - have you seen him?

      Detectives are still looking for the escaped prisoner.

 

訳語だけ覚えていると"look for"の対象はどんなものや人になるのかを特に意識しないと思います。今回はこの点に注目して意味を見ていきます。

 

ロングマンではあなたがなくしたものを探そうとするとあります。つまりなにかなくしてしまって手元にないものが"look for"の対象になります。ここでは"you have lost"現在完了形なのでそのなくした状態がいまも続いているということになります。

 

もう一つ人に対しては、本来いるべきところにいない人が"look for"の対象になるとあります。この意味がわかると例文もよく理解できるようになります。

 

1つ目の例文では「スティーブを探してるんだけど、見かけなかった?」ということですね。どういう文脈かわかりませんが、ロングマンの説明からするとスティーブは本来いるべきところにいないことが考えられます。例えば何時にどこどこで会う約束をしていたのにその時間にそこに行ってもスティーブがいなかったとういう状況が想像できます。こういったときに"look for"が使えるということですね。

 

2つ目の例文では刑事たちがまだ探しているとあって、その対象が"the escaped prisoner"とあります。つまり逃亡した囚人を探しているということですね。ここでも囚人は本来いるべきところいない状況で刑事たちが探しているということになります。この文では"escaped"があるのでいるべきところにいないのがよくわかると思います。

 

日本人の英語学習者は英単語や熟語に対する訳語だけ覚えておしまいというパターンが多いのではないでしょうか?これだとどういうふうに使われるのかやどんな対象に使われるのかがあまり意識されないでなんとなく日本語訳だけ覚えているということになります。

 

訳語だけ知っていると読むことはできても、いざ話すなどアウトプットするときにうまく使いこなせないことになります。なので英単語や熟語を学習するときはどんなものや人に対して使われるのかなどもう少し多くの情報とセットで覚えたいですね。

今日は"unearthly"を取り上げたいと思います。

 

洋書を読んでいたら出てきたもので確認しておきます。

 

"unearthly"という単語は目にしたことがあるでしょうか?手元の英和辞典ではなにも印がないので使用頻度は低めと言えそうです。洋書だとこういうレベルの単語は普通に出てきますね。

 

では『ロングマンExams英英辞典』"unearthly"を見てみましょう。

 

"unearthly"

 

very strange and unnatural, and probably frightening

 

ex) His eyes shone with an unearthly light.

 

意味はとても変わっていて、普段目にしないような感じがありそうですね。ここで一つ気づいてほしいところは"strange ~"と説明があるので"unearthly"は形容詞という点です。形的には"-ly"

があるので副詞っぽく見えてしまいますが形容詞です。

 

例文を見るとまず彼の目は輝いていたとあります。そしてどういう感じでかというと"with an unearthly light"と続いています。ここでの彼の目の輝きはいいものでしょうか?ロングマンの説明にある"probably frightening"から考えるといいものではなく恐ろしい感じになりそうです。

 

"unearthly"の訳語を一つあげる「この世のものとは思えない」があります。この訳語からも現実離れした、超自然的なニュアンスが感じられると思います。この感じつかめると例文の彼の目の輝きはこの世のものとは思えない恐ろしい感じだったことが見えてきますね。

 

ちなみに"unearthly"から接頭辞の"un-"をなくした"earthly"「この世の」「世俗的な」という訳語になるので合わせて覚えるといいかと思います。