英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は「英語の見出し勉強法」をまとめたいと思います。

 

今回はネット環境さえあればいますぐに始められる英語勉強方法の紹介です。

 

日本語でニュースサイトなどを見るときに見出しでどういう内容なのかすぐわかりますね。例えば政治の動きだったり、海外での事件だったり、芸能人のスキャンダルだったり…。

 

これを英語のニュースサイトで理解するのが今回紹介する英語の勉強方法です。

 

やり方は簡単でまずは有名どころの英語のニュースサイトを選びます。例えばBBCやNYタイムズなどがおすすめです。これらのサイトに行くと写真付きで英語の見出しが出ているのでそれを読んでどんな内容なのかを理解します。

 

やるのは簡単ですがしっかりと理解できるかはそれぞれの英語力によります。日本人の英語学習者で、中級や上級の人でもわからない単語は結構出てくると思います。というのも英語のネイティブが読むことが前提になっているので使用される単語のレベルは英語のネイティブのものになっています。

 

ニュースの内容にもよりますが、おそらく一つの見出しに2~3単語くらいわからない単語が出てくることもあるでしょう。もしわからないならまずは予想しながら読んでみます。この時写真をヒントにすると良いでしょう。そしてその後に辞書で確認します。これをしばらく行っていくとだんだんニュースで使われる単語がわかるようになってきます。

 

この英語の見出しにはニュースの内容が凝縮されているのでここを理解できるようになると見出しだけでニュースのポイントを拾うことができます。なのでまずは英語の見出しが理解できるようになるのが第一段階となります。

 

次に見出しが理解できるようになったら、見出しの下に示されてある数行のニュースのさわり部分を読んでみましょう。こちらはニュースの中身の最初のところになります。ここが読めるとより詳しい内容が見えてきます。これが第二段階です。

 

そして最後の第三段階は見出しのニュースを開いて詳しい内容を読んでいくことになります。これは上級レベルですね。記事の内容も長くなり知らない単語も多く出てきます。多くの記事を読んでいくのは難しいので、1日1つ気になった記事を選んでじっくり読んでいくのがいいでしょう。

 

海外のニュースサイトを英語で読んでいくことは結構労力がかかりますが、しっかり読めばその分英語力がついてきます。また国際的なニュースや問題であれば、それらについての理解も深まってくるので教養としてもおすすめです。

 

第一段階の見出しだけの理解ならわりと短時間で気軽に始められるのでまずは海外のニュースサイトへ行ってみましょう。下にBBCとNYタイムズのリンクを張っておきます。

 

BBC News

 

New York Times

今日は"inscrutable"を取り上げたいと思います。

 

英文を読んでいたら出てきたもので確認してみます。

 

"inscrutable"は少し難易度が高めかもしれません。もし意味が全然わからなくて予想するならどうするでしょうか?

 

単語の後ろに"-able"があるのでなにかできるような意味が考えられそうです。そして見抜ける人には単語の頭にある"in-"は否定を表していることが予想できるかもしれません。

 

この接頭辞と接尾辞が理解できればなにかできない意味になりそうということが見えてくると思います。あとは単語が出てきた文脈から考えるとなんとなくの意味が出せる可能性があります。

 

このように知らない単語でも考えられるところをよく考えることは英語の学習には大切ですね。

 

では『ロングマンExams英英辞典』で意味を見てみましょう。

 

"inscrutable"

 

someone who is inscrutable shows no emotion  or reaction in the expression on their face so that it is impossible to know what they are feeing or thinking

 

ex) He stood silent and inscrutable.

 

この説明で"inscrutable"が人に使われることがわかりますね。

"inscrutable"な人は感情やリアクションを表情に出さないのでなにを感じてるかや考えているのかがわからないということになります。例文では彼の表情からは感情などがわからないことが考えられます。

 

読んでいた英文は日本人について書かれているところで、日本人は"inscrutable"と言われるのは不思議ではないという話でした。欧米人に比べると日本人は感情を表に出さない傾向があると言われるので確かに"inscrutable"という面は日本人にはあるかもしれませんね。

今日は「"under"は『含む』?『含まない』?」をまとめたいと思います。

 

"under"は日本語でも「アンダー」と使われますね。スポーツでは「U-18」や「U-20」という形で"under"が使われることがあります。この場合18歳や20歳を含むのか?含まないのか?しっかり理解できているでしょうか?

 

この"under"に対する日本語訳によって少し紛らわしいことになっているようです。今回は"under"の意味をしっかり確認してみます。

 

では『ロングマンExams英英辞典』"under"を見てみましょう。

 

"under"

 

LESS THAN

 

less than a particular number, amount, age, or price

 

ex) These toys are not suitable for children under five.

      Most of the events listed cost under £60.

      Children aged twelve or under must be accompanied by an adult.

 

今回注目の"under"の基本的意味は"less than"です。"than"以下には特定の数字、量、年齢、価格などが来て、それより"less"で少ないことを意味しています。

 

1つ目の例文を見てみるとこれらのおもちゃは"under five"の子どもには適していないとあります。"five"より"less"なので5歳は含まないことになります。つまり4歳には適していなく5歳ならOKということです。

 

2つ目の例文では"under £60"とあり、60ポンドは含まないで59ポンドまでかかったことが考えられます。

 

最後の例では"twelve or under"という使われ方になっています。上で見たように"under twelve"なら12歳は含まないことになりますが、ここでは12歳を含みたいのでこのような表現になっていると言えます。

 

ではこの"under"の日本語訳はどうなるでしょうか?1つ目の例に出てきた"under five"で考えるとどのような訳になるでしょうか?「5歳以下」?「5歳未満」?

 

ここからは日本語の問題です。「以下」の場合はその数字を含む意味になります。なので「5歳以下」は5歳を含んでいます。一方「未満」の場合はその数字を含まないので「5歳未満」は5歳を含まないことになります。

 

よって今回取り上げた"under"は「~未満」ということになります。

 

それで最初に取り上げたスポーツのU-20はよく「20歳以下」と言われることがあります。ニュースなどで「20歳未満」とはあまり聞かないのでは?でも英語の"under"の意味するところはその数字を含まないので「20歳以下」と言われていても意味的には「20未満」と理解しなければなりません。