私が今読んでいる本は、
マルコムグラッドウェルのOutliers
Outlier とは、標準から外れた異常値を示す言葉。
抜きん出て成功をした人達の分析をして、
何が成功するための要素なのかを解説した本です。
- Outliers/Malcolm Gladwell
- ¥735
- Amazon.co.jp
アメリカで売れた本なので、邦訳版もあるのですが、
タイトルからして「天才!」と、軽いイメージで訳されていて、
中身の翻訳もちょっといまいちな感じ。
よく見てみると翻訳者が勝間和代さん。
知名度は抜群でファンも多いかと思いますが、
翻訳者としてはちょっといただけません。
やはり、餅は餅屋に任せておけというところでしょうか。
原書の方は、ビジネス書の割にとても読みやすい本です。
自己啓発系の本はそもそも好きではないため、
期待せずに買ったのですが、結果して良書でした。
どんな本なのかについて、趣旨をたとえてある部分です。
The tallest oak in the forest is the tallest
not just because it grew from the hardiest acorn;
it is the tallest also because no other trees blocked its sunlight,
the soil around it was deep and rich,
no rabbit chewed through its bark as a sapling
no lumberjack cut it down before it matured.
森で一番背が高い木は、
種子が頑丈だから一番高くなったわけではない。
他の木が日光を遮らなかったり、土壌が肥沃だったり、
兎が皮をかじらなかったり、木こりが切らなかったたり、
といった要素もある。
・・・ということで、
背の高い木が、なぜ高くなる能力があったのかという資質ではなく、
背の高い木が、なぜ高くなったのかという環境に着目しています。
その上で、実際のデータをもとに
凡人とOutliersが存在する現実に対する疑問、
Why are Asian good at math?
というようなことについて、者なりの単純化した結論をだしています。
(シンプルにしすぎて突っ込みどころあるくらいです)
自分自信が成功するためのヒントという観点で読む人が多いでしょうが、
成功するための環境作りやが大事だという意味で、
子育てに通じる話かもしれないなと思いました。
表現も平易で非常に読みやすく、
具体例がたくさん挙げられていて、「なるほど」と思えることが多い本ですよ。
原書で挑戦してみることをおすすめします。