今回は、リーディング(多読)について説明します。
学習の方法はシンプルで、語彙の制限された文章をたくさん読むことです。
多読を始めるタイミングは、文法と単語学習を始めてしばらく経ったころ、両方とも1冊目のテキストが一通り終わったころです。
まずは語彙制限本といわれる、使用語彙のレベルを抑えた本を10冊読むことを目標にしてください。学習のコツは、自分の興味ある内容の本を選ぶことです。途中であきらめることなく、最後まで読み終えることが大切です。
ラダーシリーズ
http://www.ibcpub.co.jp/ladder/
ペンギン・リーダーズ
http://www.longmanjapan.com/penguin/readers_j.html
ペンギンリーダーズの方が1冊のページ数は少なく、容易に読み終えることができますが、ラダーシリーズには巻末に単語集があり、辞書を引く手間が省けるため、私はラダーを読んでいます。
また、以下のwebサイトも学習に有効です。
TIME for Kids
http://www.timeforkids.com/
雑誌"TIME"の子供向けサイトです。2~3日に1回の更新ですが、内容が平易で文章量も多くなく、学習者には最適です。
The Japan Times
http://www.japantimes.co.jp/
日本のニュースを英語で紹介しています。TIME for Kidsよりは文章のレベルが高いのですが、ネイティブ向けのニュース(CNN等)よりは平易で、また日本に関連する記事ばかりなので親しみやすく、理解も深まります。
Wikipedia(英語版)
http://en.wikipedia.org/wiki/Main_Page
私たちにとって馴染みのある単語、例えば"Japan"や"United States"などを検索してみましょう。大量の質の高い英文が、無料で手に入ります。自分の興味あることに対する知識も得られ、一石二鳥です。
TOEICのスコア上昇を目指すのであれば、公式問題集の長文問題を読むことも有効です。
多読の際、意味のわからない単語があっても、文章全体としての意味がわかれば問題ないため、先に進んでください。文章を数多く読むことが大切です。
ただし、文章の意味自体がわからない場合、しっかり調べて意味を理解してから先に進んでください。
以上のようにして、語彙制限本で約50冊分の文章量を読み終えれば、TOEICのリスニングセクションで時間内に最後まで解き終えることができる速さが身についていることでしょう。
もちろん語彙制限本で物足りなくなってきたら、皆さんの好きな本を読んでかまいません。読書好きには待ちに待った時期の到来です。
以上でリーディングの説明を終わります。
次回はTOEIC対策に関し解説します。