佐々木高政『和文英訳の修業 4訂新版』文建書房、1981年

和文英訳の修業

[特にお勧めしたい読者]

大学生、一般


[内容]

本書は、初版が1952年で、現在売られている4訂版が1891年という、文建書房の名著の一つです。本書を知ったのは、『いかに英文を読むか』と同じく、大学院入試の際に指導教授に教えて頂いた時です。なので、本書も信頼できる一冊です。

目次を紹介すると、暗唱用基本文例集の「予備編」と、主語、動詞、修飾語句、翻訳についての「基礎編」と、演習題の「応用編」に分かれています。「予備編」の基本文例集は、英米の新聞雑誌、小説などから集められた「生きた英語」であることが、本書の特長です。したがって、基本文例集をよく覚えられれば、生きた英語の感覚が身につくでしょう。

最後に個人的に好きな著者のはしがきの一部を紹介したいと思います。

名づけて「和文英訳の修業」、実際には苦行であるかもしれない。著者と読者は常に一対一の関係にある。私はこれから読者のひとりびとりと「同行二人」の笠をかぶって修業の途(と)に上るのである。道は長くしかも険しい。疲れたら冗談の一つも飛ばそう、が調子に乗ってウカウカ走り出せば足をすくうかもしれない。なにせこの先達、足弱の癖に気ばかりはめっぽう強い、だから目的地まではいやおうなあしに引っ立てられるもとを覚悟していただきたい。(はしがきより)

『いかに英文を読むか』と同じく、高校生には少し難しいと思いますが、和文英訳を学びたい人、著者と共に修業の途に上りたい人にお勧めします。

[いち押しポイント]

生きた例文集で学べる点。

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