culture = 文化
という英単語は皆さんご存じですね?
しかし、この英単語には別の意味で
教養
という意味があります。
文化という単語に、なぜこんな意味があるのか?
実はこの単語、cultivate = 耕す という単語の派生語なのです。
「耕す」というのは、その言葉通り「畑を耕す」という
意味もあるのですが、
社会という土壌を耕す
という意味にもなります。
要は
文化というのは人々が社会という土壌を耕した結果生まれた
産物であるということ。
19世紀イギリスの思想家マシュー・アーノルドは
『教養と無秩序』(原題Culture and Anarchy)
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の中で
文化が形成されるのに必要なのは
human perfection (人間の完全性)
であると述べています。
そして、このhuman perfectionに必要なのが
教養(cultivation →cultivateの名詞形)であり、
これがないと社会は無秩序状態に陥ってしまう。
この考えに初めて接した時、すごく納得できました。
同時に、英語の奥深さの一端に触れたような気がしました。
cultureという単語は社会の全体像を縮図にしたような言葉なんですね。
これは先日、読んだ
福沢諭吉の『学問のすすめ』
にも通じるところがあるような気がします。