今日は現在、勉強会で読んでいるドラブルを使って分詞の例を紹介します。
※テキストは以前写真入りで紹介したときのものを使用。
『挽臼』2章 18ページ
I walked around with a scarlet letter embroidered upon my bosom,
visible enough in the end, but the A stood for Abstinence, not for Adultery.
う~ん、難しい
まず、I walked around with a scarlet letter....
の部分が主文であることが分からなければなりません。
この一文にはwalkedとembroideredという動詞に見えるもの
が二つありますが、embroideredの方は動詞ではありません。
embroideredの方はscarlet letterを修飾する分詞なのです。
ちなみにscarlet letterとはアメリカ作家のホーソーン
の代表作『緋文字』のことです。
この作品の中でヘスターは貫通の罪を犯し、Aの文字を
背負って社会の中で生きていかなければなりません。
Aとはadultery=不貞の意味で要は異性と不倫関係に陥ること。
embroiderは「編む、編みこむ」という意味なので、
前半部分の訳は
「私は自分の胸に編みこまれた緋文字を背負って
周りを歩き回ることになった。」
となります。
visible enough in the end
はscarlet letterのことを指していると考えます。
stand for は「~を表わす」という意味。
よって最終的には
「私は最後には目に見えるものとなる緋文字が自分の胸に
編みこまれたまま歩き回る事になった。
しかし、そのAの文字は貫通ではなく禁欲の事を指していた。」
となるのです。
今回の例だけでは分かりにくいので次回も分詞に
ついてもう少し書いてみたいと思います。